人の生き方 その1 結婚するときめる

人の生き方 その1 結婚するときめる

人が異性に惹かれるのは肉体面でも精神面でも自然なことです。恋愛と結婚は似ているようですが社会の視点からは大きな違いがあります。社会の規範を逸脱しない限り両者が納得している恋愛は自由でしょう。しかし結婚となると、両者だけの閉じた世界ではありません。夫婦としての存在や行動が他の人たちに関わってくるからです。

1. 相手を選ぶ

ひと昔ほど前の日本では仲人役をする方がいて、適齢の男女を結びつけたものです。本人の評判や人柄、家族構成やその暮らしぶり、家同士のつり合いなどを考えて両親などにどうだろうかと提案するのです。相手について伝えられたわずかな知識をもとに、両家の両親が同席する見合いを経て結婚に至ります。見合い後にいくばくかの交際期間を経る場合もあります。今の人は自我意識が強い上に、息子や娘は両親と離れた地に住んでいることが多く、そのような見合い結婚は減らざるを得ないかもしれませんが、なんとかして残しておきたい風習です。

欧米のように結婚相手を自分で見つけるとなると、男も女も真剣にならざるを得ません。特に女性は適齢期のピークが顕著なため結婚相手を見つけるのに積極的にならざるを得ません。

動物の世界の選択基準はシンプルです。子の生命力を優先するため、子をなすにふさわしいオスでないとメスは受け入れないからです。人間の場合でも子のことを重視すると、男女とも臀部の大きいひとを選ぶとか、頭の良い人を選ぶとかするでしょう。多産の家系か否かも選択肢に入るかもしれません。

子どもより夫婦生活を重視するなら、見目麗しいとか、心根が優しいとか、一緒にいると落ち着くとか、互い補完しあえるというような理由が考えられます。余ほど強い理由でない限り、付随した条件も考慮されるかもしれません。例えば、社会的に高い評価の職業に従事しているとか、相応の収入があるとか、相手の実家が資産家だとか、自分勝手のようですが、相手のご両親の老後をみなくてもよいなどです。

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2. 結婚生活

結婚は、両者間及び両者と関係者間での一種の社会的な約束です。結婚は当事者同士だけでなく、両親や勤務先や生まれてくる子どもたちにも関係するからです。しかも結婚生活は生涯続くのが本来です。若さに任せてよく考えずに結婚したとしても、やがては中年となり、さらには老年となり、その間に様々な問題が起きるのが普通です。愛や恋も当初は大切ですが、生涯にわたって二人を結びつける「もっと強い何か」が必要です。

30才で結婚して75才まで二人が共に生きるとすると、二人で過ごす時間は45年になります。その後は残された一人が自力で生きて行かねばなりません。この間に何人かの子供を産み、育て、社会に送り出します。この過程で様々な人間関係が展開します。実家との関係は最も大きいのは当然です。親せき、隣近所や町内、子供たちの学校を通した人間関係、職場の人間関係など様々な人間関係が生まれます。

(1) 結婚式

結婚の式は両家親族の前で行う二人の誓を表明する場です。披露宴は近しい人々へ行う結婚の報告です。

(2) 入籍

公的に夫婦となったことを届ける手続きです。この手続きにより新たな戸籍が作られます。

(3) 実家との関係

両親が住んでおり、兄弟姉妹が育った家です。場合によっては祖父母も住んでいるかもしれません。結婚後も援助や助言を受けることが多いことを認識すべきです。

(4) 出産と子育て

出産は夫婦の後継者たちの誕生です。男も女も子供をもって一人前と言われます。夫婦とも子育てを通して成長するのです。

(5) 子どもの成長

幼児の頃には病院通いが多くても、やがてたくましく成長し始めます。保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、そして大学と進み、社会人に近づいていきます。家庭はそのための巣の役目を果たします。

(6) 現役引退

子育てと勤労という困難を伴った現役生活を終え、死を迎えるまでの余生を楽しむ期間です。人生の整理の時期でもあります。残される人の生活も考慮しなければなりません。

3. 結婚生活で大切なこと

A. 相手の人生を引き受ける覚悟をもつ

あなたが男であれ女であれ、結婚することは相手の人生を引き受けることを意味します。自分のせいで相手の人生が悪い方向に向かうことは何としても避けねばなりません。本来なら、自分と人生を共にすることで相手がより良い人生を送れるようにすべきです。甘えてはいけません。男女共にその覚悟が必要です。

B. 互に補完し合う

最初から人間的に素晴らしいご夫婦もいないわけではありません。もちろん一方だけが立派な人の場合もあり得ますが、よほどの余裕がない限り一方が他方に全面的に頼るのでは長続きしません。共に若くて経験に乏しく、未熟で人間的に欠陥が多いのは当然です。

夫婦生活では、ないものねだりをするとか、相手の欠点だけをあげつらうのではなく、相手の良いところを認め、互いに弱いところを補い合わねばなりません。

C. 共に成長する

「三つ子の魂百までも」と言われるように、性格は容易に変わるものではありません。精神的な成長、人との交誼、知識の獲得などのためには好ましくない性格があります。

例えば、忍耐力がない、自分勝手、他人のせいにする、感動しない、尊敬しない、虚勢を張る、人のことを気にしすぎる、などの性格は好ましいものではありません。

反対に、例えば芯は強いが素直である、感動する、尊敬する、好奇心が強い、克己心がある、対人関係で我慢できる、謙虚である、人を大切にする、本が好き、熟視し熟慮する、などの特性は人の成長にとって好ましいものです。

最も大切なことは、夫婦は精神性と知性のいずれにおいても成長できなければならないことです。結婚相手を決めるにあたっては、自分と相手が、精神性と知性の面で生涯進歩し続けることができるか否かの見極めが大切です。もちろん、血圧計や体温計のように簡単に測定できる器具はありませんから、あらゆる機会にその確認をすることです。

4. まとめ

両親の庇護の下で成長してきた20数年のあと、多くの人は子供の頃には知らなかった異性と知り合って結婚します。その後二人は両親の下で過ごした年数の2倍以上の時間を夫婦として生活を共にします。

恋愛は当事者だけの事象ですが結婚は一種の社会的な約束事です。両親はもとより、兄弟姉妹や親族、友人や知人、勤務先の人たちと新たな関係を構築することになります。特に両親には子育て期間中は有形無形の支援を仰がねばなりません。

結婚生活で大切なことは互いに補い合うことですが、結婚生活は50年ちかく続くことを考えると、精神的にも知的にも互いが継続的に成長することが最も大切なことです。結婚相手がその可能性をもつことを確かめねばなりません。その能力は極めて高度な能力ではありませんから、お互いに励まし合って伸ばしていくこともできるはずです。

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