歴史のはてな ゼカリア・シッチンから学ぶ

歴史のはてな ゼカリア・シッチンから学ぶ

人の社会はどこを向いても、「どうしてこうなの」と感じることが多々あります。一言で断じると人は神でないからでしょう。例えば、警察が犯人を見つけられない場合があります。せっかく犯人を見つけても立件できない場合もあります。法律が不備だと裁判をしても無罪になるほか、不当に軽い罪で済まされる場合があります。ひとつ、ひとつ、改善するのが人の使命なのでしょう。

歴史の解明にも「どうしてこうなの」と思えることが沢山あります。こういう大事なことをなぜ解明しないんだと憤っても、誰も研究しないかもしれないのです。

本稿では、歴史を研究する大学教員や大学院生の活動を推測すると共に、学問としての解明が非常に困難な事例を挙げます。

それらに敢然と取り組む異色の人々もいます。本稿では、ゼカリア・シッチンの著作から幾つかの氏の仮説を紹介します。

1.  学問としての歴史学の限界

:大学や企業の研究所などで行われている研究とは、その活動成果を論文の形で公表し人類の知識庫に加えることを目的としています。公表するには最低二人の査読者に審査され、公表の許可を得なければなりません。査読なしに公表された論文は有用であっても低く見られてしまいます。

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1.1  研究対象と研究者

  • 歴史を学問として研究する拠点の殆どは大学の人文系学部の史学科です。そこに在籍する教員や大学院生は歴史を研究する学会に所属して研究発表をします。
  • ある歴史的な事がらには学会の公式見解があります。また各大学には代表的な研究者が君臨しているので、若手研究者が全く独自の見解を発表することは簡単ではありません。
  • ある教授の下で研究する若手研究者や大学院生が、教授の研究とは全く異なる分野の研究対象を独断で研究することは困難でしょう。研究の対象や方法については組織の秩序を乱さない範囲に限られるのです。

1.2  研究者への入り口

  • 大学の史学科の教員になるのは容易ではありません。必須の条件を満たすだけでなく、多分に時の運が必要です。教員のポストは少ないうえ、簡単にはポストは空かないからです。
  • ポストが空くのは教授が定年退職する場合ですが、若くして教員のポストを得た人は、助教、准教授、教授と地位を上りながら三十年以上も勤務します。
  • 大学の新設や史学科の新設があれば新規に教員を採用するでしょうが、史学科の新設などは滅多にはありません。
  • 大学での研究はゼミ生や大学院生が手足になって進められます。指導するのは研究室の教授や准教授などのスタッフです。

1.3  研究論文の条件

1.3.1  研究者の使命

研究者の主たる役目は知の創造です。新しい対象を研究するか、既存の対象に対して新たな扱い方を適用する研究をするか、既存の対象に対して新たな解釈をする研究をするかです。これらのいずれかの研究で新たな成果を出さねばなりません。

1.3.2  研究成果の妥当性の検証

いずれにしても、得た知識の正しさを検証しなければなりません。検証しない限り成果とはならず、したがって、論文にはなりません。

1.3.3  大学院生や若手研究者の研究

なかには検証が難しい研究対象もあります。

修業年限に限りのある大学院生は、検証の難しい研究や成果が出るかどうか不明確な研究はできません。成果が出る確率が高く、検証もしやすい研究テーマを選択せざるを得ません。

若手の研究者も同様です。論文にしやすい研究分野を選び、精力的に研究成果を出すように努めるでしょう。

1.3.4  されることのない研究テーマ

個人あるいは少数の研究グループでは論文にすることが難しい課題は研究しません。研究を進めるための能力の点で、研究資金が得難い点などで、困難だからです。例えば次のような問題です。

  • 太陽系の生成過程の研究
  • 火星と木星の間にある小惑星帯のできた由来
  • ギザの三大ピラミッドの真の用途と建造者
  • 旧約聖書にある大洪水の真偽
  • 月の生成
  • 約十万年前の人々の生活
  • その他 古代ユダヤと大和民族の関係など

2.  ゼカリア・シッチンの(仮)説

私は、ゼカリア・シッチンの著書 ” 「地球の主」 エンキの失われた聖書 ” を愛読しています。これまでに4回以上通読し、必要な場合は該当する部分だけを読んでいますが、話題が広いうえに、内容は深いため、理解するのは容易ではありません。

氏のシュメール語の解釈がおかしいなど、細かな点を指摘することで氏の大きな(仮)説までも否定する人たちがいるのは残念なことです。学者の研究が進まない重要な命題に対し、氏の(仮)説が一つの道筋を示してくれるだけでも非常に価値があります。

例えば、小惑星帯が生成された原因やその軌道上を動く向きが他の惑星と反対向きになった理由を説明してくれます。人もどきの動物から地球人を創り出す説明もあります。史学などが説明できないこのような大きな問題に、一つの道筋をつけており、価値のある主張だと思います。

2.1  エンキとエンリル

  • EnkiとEnliluは、超楕円軌道で太陽を周回する惑星ニビルで生まれた母ちがいの兄弟です。エンキは優れた科学者としての才能を発揮し、エンリルは統治者あるいはシステム技術者として優れた才能を発揮しました。地球にはエンキが先に飛来し金のある場所を探し、それを受けて弟が南東アフリカの金鉱山で金を採掘するため飛来しました。
  • 母の身分が低いため兄エンキの王位継承順は低く、母が王アヌの異母妹のため弟エンリルの王位継承順位はエンリルが上です。
  • 二人は金の採掘や精錬、二ビルへの金の送達には協力しますが、それ以外では対立し合い、反発し合います。兄なのに弟の下風に立つことにエンキは我慢ならないのです。この思いは彼らの長男にまで伝わります。

2.2  地球と小惑星帯の生成の謎

  • 地球の母体となった星をシッチンは「ティアマト」と呼びます。この星は今の小惑星帯の位置を軌道位置とし、太陽を周回していました。大きな衛星が月です。
  • あるとき太陽系外から「ニビル」と言う巨大な星が太陽系に侵入して来ます。最初は天王星や海王星に引かれ、その後は土星や木星の引力でティアマトの軌道に接近します。そしてニビルの衛星のひとつがティアマトにまともに衝突するのです。
  • この衝突でティアマトの上半分は小さく砕かれて飛び散ります。残りの下半分は火星より内側の軌道位置に飛ばされ、その位置を通る軌道で太陽の周りを周回するようになります。月も一緒に吹き飛ばされます。
  • 破壊された上半分は小惑星群として元の軌道位置を周回します。ただし周回方向は衝突時のニビルの運動方向、すなわちこれまでと逆向きになります。

2.3  ニビルの大気層の破壊

  • このようにして太陽系の一員になったニビルの一年は、地球の年換算で3,600年です。軌道の大部分は太陽から離れていますが、3,600年毎に太陽系に進入し小惑星帯のあたりを通過して再び遠い宇宙に去っていきます。
  • ニビルの大気層は暑さ寒さを調節する重要な存在ですが、大気層に穴ができ、気候が不順になり、作物の収穫も減ります。様々な救済策が試みられますが効果がありません。最後の方法は金粉でホールを繕う方法ですが、金(ゴールド)は二ビルにありません。

2.4  金を求めての地球への飛来

  • 太陽系の生成過程を調べると地球には金があることが分かります。
  • まず廃位させられたエンキの義父アラルが小惑星帯を通り抜ける危険を冒して地球に飛来し、金があることを知らせます。
  • その報告を確認するため、義理の息子のエンキが部下を連れて地球に飛来し、ペルシャ湾に降下します。固い陸地への降下は危険なため、海に降下したのです。
  • ペルシャ湾の浅い海域から今のメソポタミアの地に上陸し、義父アラルに会って喜び合います。エンキの妻はアラルの娘なのです。
  • エンキは部下を指揮して周囲の地勢、水、動植物の種類や魚、蛇などの存在を調べ、自分たちがヘルメットをつけずに生活できることを確認します。
  • エンキは水中の金の採取を試みますが、海水や淡水の金含有量は極めて少ないことが分かります。
  • アフリカ大陸に飛び、土中に金が含まれていることを確認し、ニビルに報告します。
  • その確認のため弟エンリルが多数の部下と共に地球に飛来します。
  • エンキには口惜しいことですが、弟が金採掘の総責任者になり、精錬施設から宇宙空港の建設や管理のすべてを総括することが決まります。エンキは「地球の主」の称号を与えられ、アフリカ大陸の支配者になります。

2.5  神に似せて「ひと」を造る

  • アフリカ南東部ではアヌンナキ達が金採掘の作業に従事していました。その労働のあまりに過酷なことから、彼らはエンリルに対して反乱を起こします。しかし地下にしか金が無いのですから、労働環境を和らげる解決策はありません。
  • エンキはある解決策を提案します。その方法とは、周辺にいる「人もどき」の動物を改造して鉱山労働者として働かせることです。好奇心からか、エンキは単独で人もどきを改造する研究を既に行っていました。もちろん、成功には程遠い段階でしたが。
  • 鉱山労働をさせるには手足のほか、身体が器用に動かねばならず、視聴覚能力はもちろん、会話能力をもち、アヌンナキの命令を理解する頭脳が必要です。創世記に書かれた「神に似せて人をつくった」はこのような脳力をさすのです。
  • 地球人の改造は、エンキのほか、息子(ニンギシュジッダ)と医療班の責任者として地球に来ていた異母妹のニンマーです。彼女は女性ですから妊娠や出産の知識もあります。
  • シッチンの本では、地球の人もどきの動物の施した改造のための数多くの試行錯誤が記されています。
  • それらを克服し最後に残った問題が生殖能力を与えることでした。完成したと思っていたアダムとイブには染色体の数が一つだけ不足していたのです。この問題を解決したのはニンギシュジッダでした。
  • 多くの困難を克服して労働者の条件を満たす地球人を作り出せました。生殖能力があるので人口は加速度的に増えていき、これ迄になかった食料や住居などの問題が発生しエンリルをいらたせたせます。

2.6  地球での生活

  • ニビルの太陽のまわりの周回は地球年に換算して3600年です。
  • 地球では、太陽の輝きはまぶしいほか、地平線に沈んだ太陽はしばらくすると東の空に現れます。ゆっくり寝ていられません。
  • 地球では、エンキたちはニビルにいるより老化が進みます。時頼ニビルから訪れる父エアよりも子供の方が老けて見えます。3600年たったら1才だけ年をとるアヌンナキも、地球での生活が長いと故郷ニビルに帰れなくなります。体が地球に順応していて帰ったら死んでしまいます。
  • 地球人の成長は早いのですが短命です。地球人から見るとエンキたちは不老不死に見えます。

2.7  金のニビルへの輸送

  • 当初は精錬された金は直接ニビルに運ばれましたが、ある時期から一旦火星に運んでから二ビルに運ぶようになりました。火星の質量が小さいので引力が弱く、宇宙船の発射が容易だからです。
  • エンキの長男のマルドゥクが部下と共に火星基地の管理をします。

2.8  大洪水の発生

大洪水の原因は二ビルの太陽系への接近の仕方にあったようです。

  • 接近しつつあるニビルの引力のためか、地球では火山の爆発や地震が頻発しはじめます。南極大陸では膨大な氷床がずれ落ちそうな気配です。
  • そしてまさにそれが発生しました。南から北へ向けて巨大な海水の壁が移動します。草も樹木も生物もミンチ状になって海水によって北へ運ばれます。
  • 多くのアヌンナキはニビルに帰りました。エンキとエンリルの家族を中心に、主だったアヌンナキは宇宙船で地球の上空を周回し、大災害が落ち着くのを待ちました。
  • 地球人は他の生物と共にほとんど全滅したのですが、エンキが地球人に産ませたノアとその家族はエンキが指示した箱舟で難を逃れます。
  • なお、南米では地球人の一部は全滅を免れたようです。大洪水の所為で、金がアフリカよりも簡単に採れることもわかります。
  • 火星もニビルの接近で破壊が進み、生存に適しない惑星になりました。
  • エンリルやエンキが築いた施設はすべて大洪水で壊滅しました。メソポタミアの殆どは極めて厚い泥土で覆われた地になりました。

2.9  大洪水後

  • エンリルとエンキは、水が引いたシナイ半島に宇宙空港を建設します。
  • 空港はシナイ半島に、誘導施設はイェルサレムに、二等辺三角形をなす標識灯の頂点はアララト山に、他の二か所の内の1つはシナイ半島の白く輝く山に決めました。
  • 残る一つの標識灯はギザのピラミッドです。山がないのでピラミッドを建造したのです。設計はエンキの息子ニンギシュジッダです。
  • スフィンクスはピラミッドの建造を記念するモニュメントです。設計者ニンギシュジッダの顔をもつライオンの姿に作られました。

2.10  南米での金の採掘

  • 洪水が終息すると、エンリルの息子のニヌルタが南米を視察して回り、金が採れることを知ります。ニビルの王アヌの来訪を求め、エンリルやエンキと今後は南米で金の採掘事業をすることを決めます。
  • ニヌルタらは採掘施設のほか、精錬施設、宇宙空港などの建設を始めます。
  • 「金は神のもの」という現地人の言い伝えが残っているようです。金は地球人のものでなく、ニビルの神のものだったのでしょう。

2.11  エンキの領地

  • エンキの支配地はアフリカです。大洪水後も支配地は変わりません。エンキはアフリカを分割して何人かの息子に支配させました。
  • 大洪水の後、長男のマルドゥクと共に上下のエジプトを整備します。具体的にはナイル川の川底をならす大工事です。これによりナイル川は整然と流れるようになり、耕作のできる陸地が広がります。
  • エジプトでは、エンキはブタハ、マルドゥクはラー、ニンギシュジッダはトトの名で呼ばれています。
  • エジプトはマルドゥクが支配していましたが、彼が事件を起こして追放されたのでニンギシュジッダが支配していました。マルドゥクの復帰により再びマルドゥクの支配に戻ります。この後、ニンギシュジッダは中米から南米で活動します。

2.12  子孫の争い

  • エンキやエンリルに地球生まれの子や孫たちが生まれます。
  • 地球人とアヌンナキの間にも子や孫が生まれます。半神半人の人とか、1/4が神の子など、様々な人々が存在するようになります。このようにして、渡来して間もないころの純粋さは失われます。互いの勢力争いや権力争いが頻繁に起きるようになります。

2.13 次世代の覇権をめぐる核兵器による破壊

シッチンによれば、エンキやエンリルが飛来したのは地球年にして45万年前です。ニビルの年数では120ニビル年程度です。この期間はエンリルが支配した時代です。次の時代はエンキの長男マルドゥクが支配する時代のようです。

本の最後の方はマルドゥク派とニヌルタ派との覇権争いです。

  • シナイ半島の宇宙空港施設を占拠しようとするマルドゥク、それを阻むエンリルの長男ニヌルタ派が対立します。マルドゥクの野望を潰すため、ニヌルタは核爆弾で宇宙空港施設を破壊します。
  • 放射能を帯びた風が西から東に吹き、人も動物も植物も死滅します。難を免れたのはマルドゥクの都のバビロンとそれより北方の地方だけでした。核兵器による被害はエンキやエンリルも無力なのです。
  • 核によるものではありませんが、ギザ大地のピラミッドの発光施設も破壊されました。

アダムとイブの誕生の隠された事情

3.  まとめ

本稿では、ゼカリア・シッチンの著書:「地球の主」 エンキの失われた聖書 に書かれている事柄の一部を紹介しました。

学者は認めないでしょうが、本稿で紹介した項目だけでも歴史上の闇の部分を明るくしてくれます。真実でなかったとしても、シッチンの説を踏み台にして真実に迫っていけばよいのです。井戸の呼び水として役立つではありませんか。

マキアヴェッリの教え 自国は自国民で守る

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