国技大相撲を守る 貴ノ岩殴打事件の裏をみる

国技大相撲を守る 貴ノ岩殴打事件の裏をみる

  • 11月13日から始まる九州場所に先立ち、中国地方で地方巡業が行なわれていました。鳥取での興行が終わった10月25日の宵、私立鳥取城北高校出身の力士を励ます会が同校関係者を交えて開かれました。
  • その2次会の席で、横綱日馬富士がカラオケのリモコンで貴乃花部屋の貴ノ岩関を殴打し、頭部を9針も縫う怪我をさせる事件が発生しました。貴ノ岩の態度が悪かったのでたしなめる行為がエスカレートした結果だったというのです。
  • 理由の如何に問わず暴力は悪とする空気が支配的なうえ、貴ノ岩が相撲道を真摯に追及する貴乃花親方の弟子であることから、引退は免れないと判断した日馬富士は九州場所の最中に引退届を出します。
  • 酒の席で感情を爆発させた結果、苦労して得た横綱の地位、地位を保つために人並み以上の努力を重ねてきた横綱の地位を失うことになりました。本人の無念はどれほど大きいでしょう。

だがこの事件は相撲協会が抱える大きな火山帯が発生させた噴火の1つにすぎないと見ることもできます。本稿では、日馬富士による貴ノ岩関殴打事件の奥に横たわる問題を分析し、扱いを間違えると大相撲の危機になりかねないことを解説します。

1.  日馬富士の殴打事件の概要

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1.1  まもるべき相撲道がある

  • 日本国および日本人の特徴の1つは、多くの事物に「・・・道」をもっていることです。富者・強者が支配する欧米には「・・・道」はないでしょう。日本は「・・・道」を大切に維持し発展させるべきです。人類が進化すると共に「・・・道」の大切さがわかってきます。
  • 「・・・道」の代表である「神道」は文字通り「神の道」であり、神と共に歩む生き方ではないでしょうか。その神道は清浄を大切にしますが、他の「・・・道」も同じはずです。清浄は肉体だけではなく、心の清浄も必要なのです。
  • 新戸部稲造が欧米に紹介した「武士道」も武士の生き方を指し示す道です。石田梅岩は商いの道を説きました。基本の考えは自分と相手の共存共栄です。
  • 相撲は神へ奉納する行為と見られています。古代日本と関係があるとも言われるシュメールの遺物にも四つに組んだ相撲の像があるようです。
  • 心ある日本人は、相撲は単なる格闘技ではなく、「相撲道」があるべきと思っています。

1.2  モンゴル出身力士の活躍

  • モンゴル出身の力士の活躍が続いています。引退した日馬富士関を含めると、白鵬、鶴竜と3人の横綱のほか、照ノ富士、玉鷲、逸ノ城、荒鷲、千代翔馬、貴ノ岩と6人の幕内力士が現役で活躍しています。
  • 過去には元横綱朝青龍をはじめとし、旭天鵬、朝赤龍、時天空、白馬、旭鷲山などの力士が活躍しました。
  • 日本で力士として成功すると本国では破格の額のお金を手にすることができるのですから、才能に恵まれた若者が挑戦するのは理解できます。
  • モンゴル出身力士への日本人の思いは以下のようであろうと思います。
    • 力士の数はほどほどに限るべきです。
    • 強さのほか相手への尊敬が必要です。
    • 朝青龍関が見せた容赦ない勝ち方は日本的ではありません。
    • 人としての立ち居振る舞い、考え方などが卑しくないようにすべきです。これは日本人力士にも要求されます。
    • 母国の利益を過度に優先するのは問題です。
    • 日本や日本人を露骨に見下す態度はとるべきでありません。
    • 強さと勝ちがすべてと言わんばかりの取り口は大相撲らしくありません。

1.3  白鵬の思惑を推定する

  • 白鵬は往年の強さを失いつつあります。プロ野球の速球投手でも年を経るにつれ、剛速球で三振を奪う投法から、打たせて取る投法に変わっていきます。衰えを自覚せざるを得ない白鵬に対し、稀勢の里をはじめとする力士が成長しています。これまでのような勝ち相撲をいつまでとれるかを注目しています。衰えを補う独創的な取り口を編み出してこそ大横綱です。
  • 残念なことに、最近は張り手やかち上げなどの乱暴な立ち合いが増えています。正面から相手を受け止めずに変化することもあります。横綱らしからぬこのような立ち合いを続けるとファンの尊敬を失うでしょう。
  • このような取り口を続けざるを得ないなら、数年を経ずして引退せざるを得ないでしょう。横綱らしからぬ取り口が増えると、これまでの栄光を失うかもしれません。
  • 引退後はモンゴルからの力士希望者の育成を考えている筈です。モンゴルには多くの希望者が待機しているようです。
  • しかし、部屋の外国人力士枠が1名という現在のルールは大きな壁です。また、親方になるには日本への帰化が必要なことも不満と聞きます。引退までにこれらの制約を破棄したいと思っている筈です。
  • モンゴルでの相撲興行はビジネスとして成り立ちません。日本だから大相撲で大金を得られるのです。
  • 前述の制約を破棄させるには日本相撲協会を動かさねばなりません。現在の理事長以下を動かすのは困難でないでしょうが、相撲道を厳しく追及する貴乃花理事の同意は得るのは困難です。しかも2017年の初場所では貴乃花部屋の貴ノ岩関に負けています。弱みを見せるわけにはいきません。

1.4  鳥取城北高校出身力士を励ます会

九州場所の前に行われた鳥取での巡業中のある日(10月25日)、私立鳥取城北高校出身の力士(照ノ富士・逸ノ城・貴ノ岩のモンゴル勢と石浦関)を励ます会が催され、貴ノ岩は師匠であり巡業部長でもある貴乃花親方の許しを得て参加したようです。

  • ところが励ます会には、高校と無関係の白鵬、日馬富士、鶴竜らモンゴル出身の横綱が加わったようです。いったいどんな理由でモンゴル出身の三人もの横綱が参加したのでしょう。この疑問は明らかにされるべきです。
  • 白鵬は所属する宮城野部屋に同高出身の石浦関がいる関係で参加したと言われますが、出席の理由としては薄弱です。
  • 引退後は自分の部屋で弟子を育てたい日馬富士は、城北高校の関係者と近づきたくて参加したようです。しかし、励ます会へ出席する理由として妥当でしょうか。これは後づけの理由にすぎず、真の理由は他にあると勘ぐられても仕方ありません。鶴竜の参加理由はさらに不明瞭です。
  • 白鵬が貴ノ岩関の過去の言動を許し難いと思っていたら、二度と反抗できないように喝入れする絶好の機会と思ったでしょう。他の横綱に同席してもらったのは、喝入れが先輩力士の総意であると見せかけるためでしょう。
  • 励ます会は誰がどのような目的で企画し、どのような人たちに参加を呼びかけ、誰と誰が参加したかを明らかにすることは、こ疑念を晴らすために不可欠です。
  • 貴ノ岩は3人の横綱の同席をいつ知ったかも重要です。白鵬たちが同席する会なら師匠は出席させなかったかもしれないからです。
  • 励ます会の趣旨に反しますが、この一次会で白鵬は貴ノ岩にある発言をしたか否かを詰問しています。

1.5  日馬富士の障害事件

激励会のあと、場所を変えての二次会となります。この二次会で殴打事件が起きました。当初、貴ノ岩は師匠に階段から落ちた傷だと説明したそうです。

  • 二次会で、再び白鵬は貴ノ岩関に説教を始めたようです。貴ノ岩関が白鵬に反抗できないようにしたかったからでしょう。
  • 白鵬の説教が終わったと思った貴ノ岩はスマートフォンでラインの操作を始めます。説教は続いていると思っていた日馬富士はこの態度に腹を立てます。最初は素手で殴っていたようですが、次にはワインの瓶を取り上げました。しかし手から滑り落ちたので、カラオケのリモコンを手に取って殴打するに至ったようです。この詳細は警察や危機管理委員会の調査を参照してください。
  • 頭を9針も縫う傷をつけたのはリモコンだったのでしょうか。警察は徹底的に確認すべきです。関係者が口裏合わせをしているかもしれません。すなわち、凶器の特定は、関係者の証言だけでなく、実地に検証し、関係者の口裏合わせがないことを確認しなければなりません。
  • 二次会はどんな趣旨で、誰が企画し、誰と誰を誘ったのかも明らかにすべきです。なぜなら、部屋の厳しい規則を知っていながら貴ノ岩は進んで参加したのか、それとも無理矢理に誘われたのかは、事件の背景を知るために不可欠だからです。
  • この事件の源はモンゴル出身力士の世代間の考え方の違いに関わる問題です。白鵬は今後の自分の去就に絡め、大相撲で築いてきた実績がもたらす恩恵を軽視する若手が許せないのです。

2. 組織の視点から

相撲協会が「組織」としてどれだけ整備されているか私は知りません。計算機システムの研究や教育をしてきた経験から言えば、「部屋」という弟子の採用や育成の拠点の存在が不可欠な大相撲の組織の整備は進んでないと思います。問題は相撲協会と各部屋との関係を明らかにすると共に、協会も部屋も能力を強化しなければならないことです。それについては今後の課題として、以下では、今回の殴打事件を組織の立場から検討してみます。

2.1  相撲協会・部屋の親方・力士の関係

  • 力士は名目上は相撲協会に登録されているのでしょうが、実質的には親方が運営する相撲部屋が本拠地です。大相撲の力士として技術の向上のほか、人間的な成長も親方の指導によります。力士は親方を親と思って部屋で育っていかねばなりません。力士と親方は切り離しては考えられません。
  • 他の部屋の力士と会食するような場合は、その力士が属する部屋の親方に了解を求めるべきです。
  • 横綱であろうとだれであろうと、異なる部屋の力士を面と向かって説教をするのは控えるべきです。横綱審議会も相撲協会の理事会も、危機管理委員会も、白鵬の越権行為を咎めていません。何故白鵬の越権行為を指摘しないのでしょうか。白鵬に気を使っているように思います。
  • 「相撲協会に属する横綱日馬富士が、同じく相撲協会に属する貴ノ岩関を殴打して九針も縫うけがを負わせた」という事実より、「伊勢ケ浜部屋所属のモンゴル出身横綱が、貴乃花部屋所属の貴ノ岩関を殴打して九針も縫うけがをさせた」という事実が、組織の視点からは重要です。他の部屋の力士を親方への断りもなく説教すること、危害を加えることは許されないと思います。
  • 表1に組織の視点からみた問題点をまとめました。

表1. 組織の視点からの問題

項目 行 為 備 考

白鵬の越権行為

  • 他の部屋の力士(貴ノ岩)に、親方の了承を得ることもなく、自分が気になる事がらについての発言の有無を問い詰めた。
  • 2次会でも説教をした。
  • 貴乃花親方を無視した。
  • 問い詰めや説教をする権限が白鵬にあるか。
  • 説教が日馬富士の殴打事件の原因となった。
  • 事前に貴乃花親方にことわっていない。

日馬富士の暴行

無抵抗の他の部屋の力士(貴ノ岩)に暴力をふるって怪我をさせた。 説教に加担する権限はない。
激励会の責任者 責任者と責任者に指示した者が誰かを明らかにすべきです。 激励会が説教の隠れ蓑になった可能性があります。

騙し打ちのリンチ

城北高校出身力士の激励会を装ったモンゴル出身横綱が企んだリンチの疑いがある。 だまし討ちの可能性を否定できません。
貴乃花理事追放の企み リンチを利用して貴乃花理事を相撲協会の理事会から追放する企みの疑いがある。 理事追放の企みの可能性があります。

2.2  被害者は誰か

2.2.1  貴ノ岩関

  • 暴行を受けて頭部に裂傷を受けたほか、顔面や頭部を殴られており、傷害事件の被害者です。
  • 障害の後遺症が発生することへの不安があります。
  • 他の力士や高校関係者の面前で叱責や暴行という精神的苦痛を受けました。
  • 日馬富士の引退による母国モンゴルから受ける非難を想定しての精神的苦痛。
  • 九州場所を休場せざるを得なくなりました。
  • 九州地方の巡業にも参加できませんでした。

2.2.2  貴乃花親方

  • 白鵬の貴乃花親方の無視と欠礼
    • 貴乃花親方を無視し、励ます会に同席すると共に、貴ノ岩の過去の言動を詰問しました。
    • 二次会で自分の説教がもとで日馬富士の貴ノ岩への殴打事件が起きたことを陳謝すべきです。
  • 白鵬と日馬富士の巡業部長無視
    • 殴打事件を起こしたことを巡業部長に報告すべきでしたが怠りました。
  • 貴乃花親方に対し、日馬富士と伊勢ケ浜親方は直ちに陳謝すべきでした。
  • 弟子の貴ノ岩を傷つけられたことで受けた精神的損害

大相撲を守る 貴乃花親方の処分の是非について

2.3  被害者に対する相撲協会の対応

貴ノ岩からの被害届を受けた鳥取県警は調査を開始します。県警が相撲協会に連絡すると、場所中は相撲に専念させたいので、関係者への事情聴取は九州場所が終了後にして欲しい旨の回答があったようです。しかし場所が始まってすぐに事件が報道され、日馬富士は引退届をだしました。白鵬だけは場所後に事情聴取されましたが、他の力士はもっと前に事情聴取されていたようです。

  • 警察の聴取が九州場所後になるなら、相撲協会もその間の事件の調査に慎重であるべきです。特に関係者の口裏合わせを防がねばなりません。
  • 貴ノ岩は場所を休場させます。
  • 協会所属の力士が暴行したのですから、被害者(貴ノ岩関と貴乃花親方)に対し協会としても陳謝すると共に、いたわる態度を示さねばなりません。さらには、今後の相撲の取り組みへの影響を考えた気遣いをしなければなりません。しかし、報道で見る限りは協会から被害者たちへの陳謝がなされていません。
  • 協会は診断書の未提出を咎めるほか、貴ノ岩への聞き取りをさせないとして、意図的といえるほど社会に貴乃花親方のかたくなな態度を示すことに努めています。
  • 貴ノ岩がいなくても、会に参加した力士たちから聞き取ることで事件当日の状況を把握することはできるはずです。
  • 協会は地方巡業における力士の行動規範を整備すべきです。そこでは、昼間の正規の事業のほか、移動中の行動、夜間の行動について規範があるべきです。ふびがあるなら反省すべるべきです。

2.4  貴乃花親方の対応

  • 貴乃花親方は貴ノ岩の傷を見て鳥取県警に被害届けを出させました。客観的に事実を明らかにするには警察に頼むのが最善と判断したのでしょう。力士同士のかばい合いがあり得るし、相撲協会は事件を矮小化する恐れがあるからです。
  • 巡業部長として、あるいは被害者の親方として、相撲協会に迅速に事件を報告すべき義務があるのにしなかった・・・と非難されています。どの程度の報告ができるでしょうか。巡業部長は巡業中の力士の行動について、どれだけ強力な調査権、尋問権があるのでしょう。この権利が曖昧なら、何々部屋の何々関が傷害事件に巻き込まれた・・・という程度の報告しかできません。
  • 白鵬や日馬富士は巡業部長に事件を報告すべきなのに、それを怠っています。
  • 相撲協議会が白鵬関を頭とするモンゴル勢の言いなりになっているとすれば、貴乃花親方が事件を報告しても、事件は協会によって握りつぶされる可能性があります。
  • 最も可能性の高いことは、被害者の貴ノ岩を説得して問題がなかったことにすることです。殴打した加害者は横綱であるうえ、母国モンゴルの人なのです。迫られれば、不本意でも問題がなかったことにせざるを得ないのです。
  • 殴打事件は偶発的に起きたものではなく、白鵬の貴乃花理事を排除しようとする意志が根底にあると思われます。
  • 危機管理委員会の事情聴取には警察(検察)の調査が終わった段階で協力すると言っています。

3.  日馬富士関の暴行事件の幕引き

今回の日馬富士関の殴打事件を小さく収めたい人たちがいます。しかし、日本国のためには、そのようなごまかしを許してはならなりません。背景まで考慮すれば、力士の暴力事件だけではないのです。日本の国技として誇れる大相撲が外国の勢力に支配されるか否かの瀬戸際にあるのです。

3.1  日本相撲協会

  • 相撲協会は事件を大げさにせずに落着させ、初場所を予定通りに開催しなければなりません。
  • できるなら外部の識者の力を借り、世論の支援も得て、貴乃花理事を解任したいのかもしれません。
  • 巡業部長の貴乃花親方が事件発生の報告をしなかったことを責めています。
  • 貴乃花親方が危機管理委員会の調査に協力しないことを過大に世論に訴えてきました。

3.2  日馬富士

  • 日馬富士が横綱を続けたいことは明らかかです。機会を見て引退し、退職金を得ると共に、役員として相撲協会に残るほか、自信の部屋をつくりモンゴルからの力士を育てたいはずです。
  • そのためには、事件をできるだけ矮小化し、大した事件ではなかったことにしたいはずです。
  • 白鵬も同様です。将来親方としてモンゴルの若者を育て、理事として相撲協会にも君臨したいと思っていると思います。日馬富士が親方になっていれば味方が増えます。

3.3  貴乃花親方の立場

日本以外の国や地域では、その時の強者が支配者となる歴史が続いています。例えば隣国中国の始皇帝時代から後だけを見ても、その時の強者が支配者となる歴史が続いて今日にいたっています。支配者の多くは遊牧民族であって漢民族ではありません。

  • 貴乃花親方は大相撲のこれまでの伝統を大切にする強い思想の持ち主のようです。だから、時の強者の都合で伝統が変えられることには強く抵抗するでしょう。
  • 今の大相撲の強者は白鵬を頂点とするモンゴル勢です。世論の強い批判がない限り、協会の執行部は白鵬の思うように動かされます。執行部は将来の国技大相撲への強い展望をもってないため、白鵬をトップとするモンゴル勢の言いなりになる可能性が高いのです。
  • 白鵬の目論見を阻み、大相撲の伝統を守りつつ発展させようとする勢力は貴乃花親方とその同調者以外には考えられません。
  • 今回の殴打事件への貴乃花親方の思いは、白鵬が原因となった殴打事件を相撲協会が矮小化するのを阻み、警察・検察の力によってありのままの真実を明らかにしてもらうことだと思います。
  • 理事会の下した白鵬への処分を見てください。横綱にあるまじき取り口に対する注意を含め、殴打を止められなかった責任しか追及していません。金銭的な罰則では、僅か一か月半の給料不支給にすぎません。白鵬が殴打事件のもともとの原因をつくったことや、事件の巡業部長への報告を怠ったことなどを咎めていません。これは事件の矮小化の1つです。
  • 相撲協会の判断はその程度が限界です。今後は警察と検察がどこまで事件の核心に踏み込むかですが、事件の裏を徹底的に追及しない限り期待はできません。
  • 白鵬の慢心を黙認してきた相撲協会の責任は追及されるべきです。

3.4  白鵬

警察や相撲協会の危機管理委員会の調査に対し、白鵬関がどのような説明をしたかはわかりません。

  • しかし、指摘や追及をされない限り、殴打事件の直接の原因を自分がつくったとは言わないでしょう。追及されても曖昧な受け答えに終始すると思います。
  • どんな意図のもとにどのような説教をしたのかと追及されても本音は言わないでしょう。
  • 横綱同士で貴ノ岩関をどう説教するかについて事前に打ち合わせをしたか否かを追及されても否定するでしょう。警察は証拠を掴まねばなりません。

4.  まとめ

本稿では、日馬富士の殴打事件の背後にある本質的な問題を紹介しました。

  • 日馬富士の殴打事件の原因は横綱白鵬にあります。引退後(可能ならモンゴル国籍のまま)白鵬部屋を作り、モンゴルの力士希望者を入門させて大相撲で活躍させたいからです。
  • 現在の相撲協会の執行部は、実績を重ねてきた白鵬に膝を屈しています。
  • 警察も検察も表の殴打事件だけに焦点を絞り、事件の背後を追及しないかもしれません。
  • 横綱審議会、相撲協会の理事会、危機管理委員会のどれも、日馬富士が貴ノ岩を殴打して怪我を負わせた事件を、一般的な力士の暴力事件として処理しています。事件の背景にある白鵬の野望に目をつぶり、日本人力士を含む力士の暴力事件として処理するつもりです。白鵬の大相撲支配願望という事件の本質から意図的に逃げているのです。

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