うまくいく結婚をするために

うまくいく結婚をするために

草木の実の採取や簡単な漁労、素朴な栽培などで生活した社会から、商品作物の栽培や様々な工業製品を製造販売する社会を経て、株式や各種の権利が売買される複雑な社会になると、結婚についても考えるべきことが多くなります。結婚のために準備や整理も必要になるでしょう。また、しかも30才で結婚し80才で亡くなる場合を想定しても、50年もの長い年月を共に生活するのです。将来の事を考えても無駄な場合もあるでしょうが、普段から慎重に考えて結婚すべきです。

本稿では、結婚しない場合の人生を含め、結婚がうまくいかない場合の人生を描くことを通して、うまくいく結婚のための方法を明らかにしようと思います。いくらかでも読者の参考になれば幸いです。

1.  結婚しない人生

妻(夫)や子がいないので、義務や責任が軽く、自由な身分です。その分を何かに集中しなければなりません。そのような生き方から逃避したら、無責任で、自分勝手で、お金にだらしのない、甘ったれの人間になりかねません。

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1.1  自由・気まま

  • 妻子を持つことによって生じる義務や責任がありません。
  • 妻子を持つことによって生じる煩わしさもありません。
  • よい意味で何かに専念できる立場です。研究、芸術、執筆、ビジネスなど、取り組める対象はたくさんあります。
  • 専念するものを持たない人は、妻子で苦労することもないので、人としては成長しないでしょう。
  • 働くことなどで得た収入を妻子のために使う必要はありません。何に使おうと自由です。何かをやりたい人には良い環境ですが、俗人はお金をもつと遊蕩などに使いがちです。
  • 自力でできるなら、どこへ行っても、何をしても自由です。

1.2  伴侶がいない

  • 血でつながった後継者はつくれません。
  • 人生に多くの面で伴走してくれる異性がいません。
    • うまくいったときに共に喜ぶ人がいません。
    • 不遇の時、共に苦しみ、共に悩む異性がいません。不遇を慰める異性がいません。
  • 性生活のための特定の相手がいません。
  • 家や部屋の整理整頓、掃除などは自己責任です。
  • 家庭をまもる妻(夫)がいません。
  • 生活の支える収入は自分で得なければなりません。

1.3  子供がいない

子どもの成長を通して親は人間的に成長できるのです。

  • 大学時代は家庭教師で生活費を得ていました。電装品製造会社を営む男親は、「男は子どもを育ててはじめて一人前だ」といつも言っていました。子育てを通して男性は人生の大切なことを学びます。女性も教科書では教えられない母親の本質を出産や子育てを通して体得するのです。
  • 独身では成長を見守れる対象(子供)がいません。
  • 乳児期や幼児期にこどもは成長していきます。その成長過程を味わえません。
  • 乳幼児は弱いため、急病、病気で通院や入院で一喜一憂します。独身ではそれらを体験できません。
  • 小学校、中学校、高校、大学と子どもが通う学校は変わっていまます。学資の捻出で頭や体を使い、成長する子どもと共に喜び、衝突し、説教し、道を外れないかと心配し、受験勉強で一喜一憂し、親は悪戦苦闘の連続です。それらを通して親は成長できるのです。
  • 子どもが幾つになろうとも親は親です。いくら年老いても親は親として振舞おうとします。そして親がいる限り子は何らかの形で親のところに来ます。そこには親子ならではのつながりがあるからです。子のない人はそのつながりをもたないのです。

1.4  独身の人の老後

  • 老いた人の生活は誰がみるのでしょう。既に両親はいないでしょうから、頼むわけにはいきません。老いると痴呆症にかかる可能性が高くなり、怪我や病気で動けなくなる可能性も高まります。
  • 資産があれば老人の施設に入ることができます。生涯独身の人は老後の資金を貯めるべきです。

1.5  独身の人の死

  • 葬式は誰がしてくれるのでしょう。
  • 死後の菩提は誰が弔うのでしょう。
  • 死亡時の処理を依頼できる資金を貯めておくべきです。
  • 遺産があれば相続人を定め遺言を残すべきです。

1.6  独身の人の死後の供養

  • 供養してくれる子どもはいません。
  • 生存中に霊園などで永代供養の契約をしておくべきでしょう。

2.  未婚の母

何らかの理由で結婚はしてないが子どもがある場合です。夫婦がいて、子どもがいる家庭が自然なので、未婚の母と子の家庭は不自然です。

  • 母親に高額の収入があれば問題は少ないかもしれません。
    • 父親不在という精神的な不自然さを何で補うかです。贅沢な生活や旅行などで父親不在を補おうとしても不十分な気がします。
  • 母親の収入が少ない場合、未婚の母という生き方は、子どものために賛成できません。
    • 母子の生活を支える収入をどのように確保するかが問題です。生家が近くにあり、生家の支援が得られるなら、多少は安心です。
    • 生家が遠いとか、支援が得られない場合、子育ては黄信号です。

3.  子のない夫婦の人生

子どもがいない理由は様々です。望んでも生まれなかった夫婦、ある理由から子を望まなかった夫婦、子をなくした夫婦などです。

  • 子育ての苦労を体験できません。
    • 子育ての大変さを味わえません。
    • 子育ての喜びも味わえません。
    • 子供の成長から学ぶ機会をもてません。他人へ配慮するとか思いやるなどの能力を養う機会がありません。自分勝手な夫婦になりかねません。
  • 子どもにお金はかかりません。夫婦で自由に使えます。子どもをもつ家庭の経済的な苦しみをわかることができません。
    • 老後に備えて蓄えることもできます。
    • 旅行などに使うこともできます。
    • 不動産への投資などもあり得ます。
  • 老後を見てくれる子がいません。
  • 老々介護の覚悟が必要です。
  • 夫婦で介護施設に入居する場合の資金が必要です。
  • お墓の準備が必要です。
  • 夫婦の一方が亡くなる場合に備えねばなりません。
    • 1人で生きるための資金を貯めなければなりません。

4.  離婚

次のような場合の結婚は他の場合より離婚の可能性が高いと思います。したがって、そのような男女の結びつきが起きやすい社会は、離婚も多い社会になるでしょう

4.1.  離婚しやすい結婚の仕方

4.1.1  心身が未熟な段階で結婚した場合

  • 多くの場合、結婚した二人は同じ居住空間を共有し、一日の時間の一部(朝や夜など)を共有します。
  • 独身時代の二人は、心身ともに飾り、一緒にいると好ましい場所で僅かの時間を過ごしました。相手が喜びそうな事物を表に出し、嫌がりそうな事物は隠しました。しかし、結婚して一緒に生活すると、隠していたことが徐々に表に出てきます。
  • 人は神ではありません。様々な欠点をもちます。相手の汚い面、嫌な面と向き合うことになります。我慢できるか、直せるかなどが問題となります。以下はその一例です。
    • 食器の片付け方や洗い方
    • 食べ方や飲み方のくせ
    • 部屋の整理や掃除の仕方
    • 食べものの嗜好
    • トイレの使い方、
    • 就寝の仕方や寝言やいびきなど。
  • 考え方や行動の仕方には男女差があります。
  • 様々な行動で意見の対立が起きます。
    • 結婚後の友達との付き合い方
    • 休日の過ごし方
    • 自分勝手、甘い考え方
    • 金銭のルーズさ

4.1.2  経済的な準備が不十分なまま結婚した場合

  • お金を人生の目的とする人は少ないでしょう。しかしお金がないと何の活動もできません。何をするにも資金が必要だからです。さらに言えば、資金がないと生活すらできません。
  • 結婚して2人で生活すれば、住居費、光熱水費、食費は不可欠です。他人との連絡手段である携帯電話やスマートフォンも必要です。
  • 多額の遺産を相続した人のように資産のある人を除いては、働いて生活費を得なければなりません。二人の生活費を賄う収入がなければなりません。
  • 生活資金の欠乏は結婚生活の破たんにつながります
  • 1人の働き手の収入だけでは二人の生活ができないなら、妻も働かねばなりません。

4.1.3  両者の家や家族の事情を考えずに結婚した場合

結婚は両性の合意があればできます。親や兄弟や親せきの同意は不要です。しかし、本来なら夫婦の生活は50年以上も続くのです。二人の実家と無縁ではいられません。生まれる子どもも含め、実家とは固い絆で結ばれていなければなりません。以下は実家について考えるべき事がらです。

  • 両家の家系について理解する
  • 親族の特徴を理解する。
  • 兄弟姉妹について理解する。
  • 盆や正月には実家で過ごす。
  • 実家で子供を産むこともあり得ます。
  • いざという場合は実家から支援を受けねばなりません。
  • 両家に余りに大きな差があるのは好ましくありません。
    • 経済力の差が大きい。
    • 所有する資産の差が大きい。
    • 家族の教育歴の差が大きい。
    • 生活の仕方の差が大きい。
    • 職業や職業観についての差が大きい。
    • 家庭の文化的基盤の差が大きい。
  • 祖父母は孫たちと過ごす喜びを持つべきです。
  • 孫として祖父母と接することはこどもの人格形成に影響します。

4.1.4  肉体的な結びつきで結婚した場合

  • 肉体的な魅力に惹かれて結婚することもあるでしょう。しかし夫婦生活はもっと広範囲に及びます。外見が魅力的でも毎日一緒にいれば感動も薄れていきます。次のような不満が生まれます。
    • 料理ができない。
    • 日常生活がだらしない。
    • 経済感覚が幼稚
    • 自分勝手。
    • 衝動的で計画的でない。

4.2  離婚の多い社会

離婚は悲しい経験ですからその後の人生は慎重に生きるはずです。様々なことを学んだので安易な結婚はしないでしょう。個人的にはそうかもしれませんが、生活上の理由から再婚しなければならない場合もあります。

4.2.1  過度の自由が与えられた社会

  • 自由度の高い社会では人々の行動の自由が広く認められます。本来なら、倫理道徳観、理性、克己心などが高度に発達した社会で認められるべきものです。まだ進化途上の段階で多くの自由を与えられた社会は、ある分野で能力に富む者のみが自由の恩恵を享受できるにすぎません。力の無い者は注意して生きないと、溺れ、傷つき、落とし穴に落ち、わなにはまることになりかねません。
  • この社会では自由は自己責任に支えられています。本来なら自己の行動に責任をとれない人の自由は制限されるべきなのです。例えば親の庇護下にある青少年の行動の自由は制限されねばなりません。収入のない大学生や専業主婦や無職の人は高価な商品の購入や多額の借財をする自由は制限されるべきです。
  • しかし、そのように国民を区別するのは管理の負担が大きいので、働けるのは何才以上、結婚できるのは何才以上などと規定するだけに止め、結婚も両性の合意があれば可能と言うように規定します。
  • そうすると、本当なら結婚するのは好ましくないカップルでも結婚できるようになります。「親に面倒は見て欲しいが、それ以外は俺の好きなようにさせて」と言う幼稚な中学生のような言い分は本来なら通らないのですが、通ることになりかねません。
  • 以上のようなりゆうから、多くの自由が認められた社会では未熟な若者も結婚できます。しかし未熟さゆえに破局を迎えて離婚する割合が高くなるでしょう。

4.2.2  道徳の退廃した社会

道徳が退廃した社会は、男女の結びつきも軽薄になります。安易に結婚するために破局を迎える割合も高くなります。

5.  望ましい結婚とは

度重なる波風にさらされても、その都度夫婦が協力することで乗り越え、何人かの子どもを一人前の社会人にし、なんとか静かに老後の生活ができる夫婦を望ましい結婚をした夫婦としましょう。

5.1  前提

  • 「国」のほかには「個人」しかないという見方は、個人の立場からは危険な考え方です。個人を家族から切り離すと国家は個人を支配しやすいのです。
  • 個人は家族の構成員であり、家族はその親の家族と密接なつながり、さらに親の親である家族、親のきょうだいの家族など、親族という血縁集団につながっています。1はその関係を示すものです。

図1.  血縁集団

  • ただし例外はあります。それは家族間の相互扶助を必要としないごく一部の富豪や資産家の人たちです。個人では使いきれない額の収入が確実に入って来る人たちです。しかし彼らが血縁集団から意図的に離れているとはかぎりません。収入の多い人たちにとっても血縁集団は血縁集団の良さもあるからです。

5.2  結婚の基本

  • 夫(妻)は妻(夫)の人生を最後まで引き受けることを意味します。
    • 良いところも悪いところも含め、それが妻(夫)であり、それが夫(妻)であるという広く深い受け容れる心が必要です。
    • 相手のすべてを支配しようと思ってはなりません。
    • 相手を尊敬する態度、大切に思う心が必要です。
    • 相手の信頼を裏切る行為(例えば不倫とか独断でした過大な借金)は許されません。
    • 贅沢、浪費、ギャンブルは厳に慎むべきです。
    • 過大な欠点はできるだけ早く治すべきです。直せない場合は欠点が出ないようにするべきです。相手に大きな迷惑をかけないためです。

5.3  夫婦としてなすべきこと

  • 子どもの教育や老後に備え、貯蓄や資産の形成に努めなければなりません。
  • 生まれでた子どもたちが独立するまで支えてあげる責任があります。
  • 夫婦の実家は大切にすべきです。実の両親を大切にし、義理の両親を敬うべきです。
  • 子どもが優れた教育を受けられるよう努力しなければなりません。しかし、経済的に背伸びをして虻蜂取らずになってはなりません。

6.  まとめ

恋愛とは異なり、結婚は数十年も続く人生を共に歩む伴侶の決定です。将来起こるかもしれない予測困難なことがらは別としても、互いによく考えて結婚すべきです。また、国のためにも、自分たちのためにも、子供を産んで育てねばなりません。

本稿では、そのような望ましい結婚ではない場合を説明することで、逆に望ましい結婚の姿を明らかすることを試みました。

  • 最初に生涯を独身で過ごす場合の特徴について述べました。
  • シングルマザーという生き方は収入が多い母親の場合以外は進められないことを述べました。
  • 子どもを持たない夫婦の生き方、子どもをもてない夫婦の生き方についても
  • 離婚しやすい結婚について分析しました。

日本の社会 6 結婚と責任

人の生き方 その1 結婚するときめる

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