規制緩和「規制のサンドボックス」制度とは?

規制緩和「規制のサンドボックス」制度とは?

新規事業促進を図る「規制のサンドボックス」とは?
規制のサンドボックスは、別名「レギュラトリー・サンドボックス」や「規制の砂場」等ともいわれています。この制度は2016年5月にイギリスで生まれました。各企業が新たなサービスを限られた場所や期間で試行することを許可する制度のことを指します。

サンドボックスは砂場という意味です。砂場遊びですが、限られた砂場の中で行われる遊びです。企業が限られた場所で試すことを許されることが「子供の砂場遊び」に例えられ、また少々の失敗も許しましょうと言う意味合いも込められています。

企業が試すサービスとして、どのようなものが許可されるかというと、今までにない革新的なサービスです。例に出すと下記等が挙げられます。

★人口知能(AI)

★フィンテック

★IoT

★スマートシティ

★ドローン

★自動運転

規制のサンドボックスと似たものとして「特区」というものがあります。

特区の正式名称は構造改革特別区域(こうぞうかいかくとくべつくいき)です。これは企業や地方公共団体が事業や経済を発展される為に新しい産業を作り出す為に、国が規制緩和を行う地域のことです。

これに対し規制のサンドボックスは、まず技術を走らせて、その後から地域を規制していくという流れです。地域を決めてから推進するのでは遅いと思われる産業を、産業自体も守り、しかし産業発展の遅れもとらないようにという両方の考えを満たしたのが、この「規制のサンドボックス」なのです。

規制のサンドボックスの申請からの流れは下記の通りです。

  1. 各企業が構想案を政府に届け出る
  2. ①の内容を政府が有識者達と審査する
  3. 企業と政府とで試験事業を検討する
  4. ③の内容が妥当なものと判断されると許可がおりる
  5. 試験を行う機関中は、規格などを満たしていなくても、特に違反是正はうけないが、共同でモニタリングできるようにする
  6. 企業が試験の結果を政府に報告し、政府が規制の見直しを検討
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規制のサンドボックス。イギリスとシンガポールの取り組みについて

規制のサンドボックスは2016年5月にイギリスで生まれました。内容ですが、フィンテックの成長の為の取り組みです。

※フィンテック(FinTech)とは?

・ファイナンス(Finance)とテクノロジー(Technology)を合わせた言葉です。FinTechは元から存在する言葉ではなく、造語です。内容は金融とITを融合した技術です。例えば「おサイフケータイ」や「インターネットバンキング」等です。

また、イギリスのロンドンは金融都市とも言われています。この発展に力を入れる為、イギリスの政府はFinTech事業を推進しています。推進しつつ、この産業を守ることも視野にいれた結果、規制のサンドボックスという取り組みが誕生したのです。

シンガポールでもシンガポール金融管理局(MAS)で規制のサンドボックスの取り組みが行われました。この枠組みを利用し、三菱東京UFJ銀行と日立製作所がシンガポールでブロックチェーンに関する実験(電子小切手の決済)を行いました。

※ブロックチェーンとは?

・金融取引等の情報を、中央集権に置かずに各地に点在しているコンピューターにそれぞれデータ情報を分散させる技術のことです。中央集権のみにデータがあると、そこを攻撃・破壊されると全てのデータが飛びますが、分散してある方がリスクが少なくなります。

例えば仮想通貨等で技術が使用されています。

他には下記の国でも、規制のサンドボックスの採用を行っています。

■香港、アブダビ、オーストラリア、台湾

規制のサンドボックス、日本でも取り組まれるのか?

2018年2月現在、日本で規制のサンドボックスの取り組みは、まだされていません。

しかし、2018年度中に制度導入を目指すという内容が、政府から発表されています。下記2種類のサンドボックスを設置するとのことです。

  1. 地域限定型
  2. プロジェクト型

《地域限定型》

・国家戦略特区制度による特例措置です。国があらかじめ規制緩和に関するメニューを用意します。それを特定の地域内で利用します。

※国家戦略特区制度とは?

・正式名称は「国家戦略特別区域制度」です。特定の地域で、規制緩和や税に関する優遇制度を行う「経済の発展の為」の取り組みです。国際競争に負けない都市づくりを目指し、2013年に創設されました。2014年3月に東京圏・関西圏・沖縄県・新潟市・福岡市・兵庫県養父市を指定。2015年3月に愛知県・仙台市・秋田県仙北市を指定。2016年1月には広島県・愛媛県今治市・千葉市・北九州市を指定。

《プロジェクト型》

・ある事業者が国に期間を添えて実験の申請をします。その後国で審査がおこなわれOKが出ると試験開始が可能です。

これらの2種類の規制のサンドボックスを設置することで、規制緩和の制度が複雑になることが予想されています。その為、政府は事業者からの相談を受け付ける為に、内閣官房に窓口を設置する予定です。

これにより、新たな経済を発展させられるような技術が生まれるのかが期待されています。

高度プロフェッショナル制度の導入に賛成する

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