金魚をベランダや軒先で飼う方法と種類とは?

今回注目の内容は金魚をベランダや軒先で飼う方法と種類とは?です

金魚は日本人にとって最も身近な観賞魚です。縁日の金魚すくいは夏の風物詩として、夏を主題とした多くの曲の中に登場します。鯉ほど広いスペースを必要とせず、熱帯魚ほど水質管理に気を使わなくてもよいため、飼育したことがある方も多いでしょう。

様々な金魚の飼育方法

「金魚を飼育する」ときいて多くの方が思い浮かべるのは金魚鉢での飼育でしょう。

球形のガラスの金魚鉢は金魚の泳ぐ姿を大変魅力的に見せる容器です。しかし、容積が小さく、ヒーターやろ過装置を設置できないため、温度変化や水質変化に対応しにくいという欠点があります。そのため、金魚鉢での飼育は金魚を長く飼うのに向いていないと言われています。

続いて、水槽での飼育が挙げられます。

直方体のガラス水槽は十分な水量を確保でき、ヒーターやろ過装置、エアーポンプなどの大掛かりな飼育装置の設置も可能で、かつ水槽内のレイアウトを楽しむことができます。水槽の大きさによっては多頭飼いや繁殖に挑戦することも可能です。ただ、水槽はセットする場所を広さ、安全性、電源の有無など様々な点から吟味する必要があります。

もうひとつ、近年注目されているのが睡蓮鉢(すいれんばち)での屋外飼育です。

スイレンの栽培を目的とした信楽焼きなどの睡蓮鉢は、底が深く十分な水量を確保できます。近頃では、水辺の植物の栽培と一緒に自然に近い環境で金魚やメダカを飼育する「ビオトープ」という飼育手法が人気です。

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睡蓮鉢での金魚飼育

睡蓮鉢での金魚の飼育は、当然ながら屋外飼育にせざるをえないため、飼育できるのは寒さに強い品種に限られます。また水の透明度を保つには頻度の高い水換えが必要となりますが、その代わりにマンションのベランダや軒先でも金魚を飼うことができます。

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水換えは灯油をうつしかえるためのポンプでそのままベランダや庭先に排水し、汲み置きの水をバケツから汲むだけでいいので、それほど手間はかかりません。ヒレに特徴のある品種は上から見る(「上見」と呼ばれます)と大変美しいですし、人懐こい個体であれば鉢を覗き込むと餌を求めて水面へ上がってくるようになります。

金魚に限らず、「観賞魚を飼いたいが家の中にスペースがない」とお悩みの方は、睡蓮鉢での屋外飼育にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

金魚は江戸時代品種改良が進んだことや、現代でもブリーダーたちによって新種が作られ続けているため、様々な品種が存在します。

体型による分類

金魚は体型によって大きく分類され、それぞれ泳ぎ方に特色があります。

和金型

和金(わきん)型は最もフナに近い、平たく細長い、流線型の体をした金魚です。直線的にスッ、スッと泳ぐのが特徴です。金魚すくいでよく見る金魚はこの和金型の品種です。和金、コメット、朱文金などの品種が代表的です。比較的丈夫な品種が多く、屋外飼育にも向いています。

琉金型

琉金(りゅうきん)型はふっくらとした体に大きな尾びれを持つ金魚です。ゆらゆらと優雅に泳ぐのが特徴的です。琉金、土佐金などが代表的な品種です。琉金は和金の突然変異で生まれたため、丈夫で育てやすい品種です。

出目金型

出目金型は基本的に琉金型と似た体型をしていますが、目が大きく飛び出ていることが特徴的です。その特徴のため、泳ぎ方にもクセがあります。黒出目金、赤出目金が代表的です。

オランダ型

オランダ型は琉金型よりやや体が長く、頭頂部に瘤があるのが特徴です。分類名の由来にもなったオランダシシガシラや、東錦、丹頂などが代表的です。一般的に、飼育しやすい品種が多いとされています。

ピンポンパール型

ピンポンパール型はオランダ型に近いですが、体がほぼ球形をしています。そのため泳ぎ方も独特です。ピンポンパールという品種名で販売されています。独特の体型のため、特に転覆病に注意する必要があります。

らんちゅう型

らんちゅう型の最大の特徴は背びれがないことです。また、尾びれも短く、他の品種に比べて泳ぎが下手だといわれています。らんちゅうの他、水泡眼、頂天眼といった目に特徴のある品種も含まれます。とりわけらんちゅうはブリーダーがこぞって品種改良に励んでいます。

横から見るか、上から見るか

金魚の鑑賞の仕方には横から見る「横見」と上から見る「上見」があります。どちらの鑑賞方法が向いているかは体型、ひれの大きさ、肉瘤の有無、柄など様々な要素によって違います。

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水槽での飼育は横見が、睡蓮鉢での飼育は上見が、金魚鉢での飼育はその両方を楽しむことができます。ペットショップや問屋などで生体を購入する際には、どのような環境で育てるかを伝えれば、最適な品種をアドバイスしてもらえるでしょう。

複数体の金魚を同じ容器で飼う(多頭飼い)の際には、いくつか注意点があります。

水量とのバランスは適切か?

金魚飼育には1匹に対して5リットル以上の水が必要になります。つまり、10リットルしか入らない容器では2匹までしか飼うことができません。

水は多ければ多いほうがよく、個体数に対して水量が少ないと金魚に大きなストレスを与えてしまいます。金魚鉢での飼育が金魚の寿命を縮めるというのは、この水量不足によるものです。

サイズは同じくらいか?

大きな金魚と小さな金魚を一緒に飼うと、当然小さな金魚は大きな金魚を怖がり、ストレスを感じるようになります。共食いの可能性もあるため、混泳させる場合は同じような大きさにそろえるようにしましょう。

品種の組み合わせは適切か?

金魚はその体型から和金型、琉金型、出目金型、オランダ型、ピンポンパール型、らんちゅう型という分類がなされています。また、ひれの長さや目つきによって泳ぎ方が異なります。そのため、複数の品種を混泳させる際には注意が必要です。

特に注意が必要なのは和金型とその他の型の混泳です。流線型をした和金型の機動力は圧倒的ですから、餌の取り合いや衝突などが発生し、丸い金魚が育たなくなってしまう可能性があります。

和金型同士

 和金

和金型同士の金魚は泳ぎ方が似ているため、混泳させても問題ありません。

琉金型とオランダ型

琉金

琉金型とオランダ型の金魚は泳ぎ方が似ているため、混泳させても問題ありません。ただし、高級種や体質の弱い品種の混泳は避けたほうがよいでしょう。

らんちゅう型同士

泳ぎがあまり上手でないらんちゅう型の金魚は、らんちゅう型だけで飼うべきです。水質に対しても敏感なので、他の型との混泳は避けましょう。

絶対に混泳させてはいけない組み合わせ

出目金

金魚すくいではしばしば一緒に桶に入っている和金と出目金ですが、これは絶対に避けたほうがいい組み合わせです。大抵、和金型が出目金型をいじめてしまい、出目金型が早く死んでしまいます。

水泡眼や頂天眼のような目に特徴のある品種は、混泳自体避けたほうがいいかもしれません。

金魚を屋外飼育する際、長生きさせるために留意すべき点があります。

外敵対策

水中でキラキラ輝く金魚は、外を歩くネコや電柱にとまっているカラスの格好の的です。浅い鉢で飼う場合、掴み出されないように対策が必要です。

具体的な対策としては、「金網を被せる」「深い鉢で飼う」などが挙げられます。悲劇が起こらないように、しっかり自衛しておきましょう。

直射日光対策

夏の直射日光は容器内の水温を急激に上昇させます。季節を問わず、容器は直射日光が当たらない場所に配置するようにしましょう。夏場はよしずを立てるなどして、水面だけでなく鉢全体が日陰になるように注意しましょう。

越冬対策

金魚の中には日本の冬の外気に耐えられない品種があります。特に中国南部で繁殖された金魚は寒さに弱く、屋外飼育では越冬できない可能性があります。屋外飼育を試みる場合は、できるだけ丈夫で寒さに強い品種を選ぶようにしましょう。

また、越冬が可能な金魚でも、冬は冬眠状態になります。

冬に入る11月頃から、金魚は越冬モードに入ります。それまでに青水(水が植物プランクトンで緑色になっている状態)を保つようにしましょう。青水は鑑賞する際には邪魔に感じられますが、冬のあいだの水環境を守ってくれます。11月になると植物プランクトンが増えなくなるので、それまでに青水の準備をしましょう。

越冬モードの金魚はほとんど動きませんし、餌を食べません。「死んでしまったのでは?」と不安になるかもしれませんが、大丈夫。最低限の栄養は植物プランクトンを食べて賄っていますし、エネルギーもそれほど消費していません。春の再会を楽しみにして、蒸発した水をそっと足してあげるだけにしましょう。

3月頃になり水が温かくなってくると、金魚は少しずつ越冬モードから復帰します。活動するようになってきたら、少しずつ餌を与えてください。多頭飼いしている場合はそのまま産卵するケースもあります。もし卵を孵したいなら、受精後の卵は親個体とは隔離するようにしてください。(金魚は卵を食べてしまう習性があります。)

金魚は最低限の世話をすれば、どんどん大きく育っていきます。あなたの部屋のベランダや玄関先に金魚を迎え入れるときは、ここで挙げた注意点に留意し、可愛がってあげてください。

ライター名 ゆのき提督

sumikko.hateblo.jp

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