開通!香港と中国本土を結ぶ広深港高速鉄道とは?

今回の注目記事は、開通!香港と中国本土を結ぶ広深港高速鉄道とは?です

中国国内の話題として最近大きく取り上げられたのが、広深港高速鉄道の開通ニュースになります。

香港が中国へ返還され一国二制度のもと香港の自治を認めながらも緩やかな中国化を進める中華人民共和国。

一部に中国化を嫌う香港在住の若者たちによって繰り広げられる反対運動も国際ニュースに垣間見られる事態が続いています。

中国としては、広大な中国大陸を支配している訳ですが、沿岸部の高度成長に比べ、人・モノ・カネの循環が内陸部にまで及んでいないとの懸念から、高速鉄道網の設置によって中国全土での物流・情報網の整備が愁眉も問題として掲げられてきました。

そんな折、2005年12月より着工された鉄道として、今年2018年8月に「広深港高速鉄道」が開通するとのプレス発表がなされました。着工から約13年を経て開通したことになります。ここでは、この広深港高速鉄道に関してどのような鉄道なのかをご紹介したいと思います。

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広深港高速鉄道とは?

2018年8月発表され、去る9月23日に開業した広深港高速鉄道は、香港特別行政区と広州市を結ぶ初めての高速鉄道になります。

在来線では既に行き来できている路線はあるのですが、高速鉄道網の一環として開業することになりました。

この高速鉄道路は、中国側の広州の深圳から香港九龍までを結ぶ路線になっていますが、この先10年間の期限で、香港鉄路(MTR)がその運営を担うことになっています。これにより、中国本土内に繰り広げられている高速鉄道網総延長2万5千キロメートルのネットワークがほぼ完成したと言っても良いでしょう。

この広深港高速鉄道は香港側でターミナルとなる駅舎として「九龍西駅」になります。また、反対側の中国側では、「広州南駅」がターミナルとなっています。

ちなみに中国での駅名の付け方は「地名」+「方角(東西南北)」が一般的になっています。航空路ではハブ空港という言葉がありますが、この広深港高速鉄道の各駅がハブ機能として中国全土に結びつく起点となりえています。

ハブ機能としての広深港高速鉄道駅

広深港高速鉄道には以下の7駅が設置されています。

駅名で言うと「九龍西駅」、広州側の「広州南駅」、「福田駅」「深圳北駅」、「光明城駅」「虎門駅」「慶盛駅」となっています。

列車の運行本数については、輸送量を考え、通常期の平日(月~木)で1日70往復前後、週末(金~日)は82往復前後を想定しており、ピーク時(香港および中国本土の祝日およびその前後の週末、7月や8月および中国本土の旧正月時期)には114往復と増便する計画になっています。

2018年の終わりごろには列車ダイヤの大幅な編成替えがありますので、この時にどれほどの本数が設定されるのか注目されるところです。

また、ここのタイトルにあるように、期待される大きな点はそのハブ機能にあります。

九龍西駅からは、広深港高速鉄道を経てて、中国の都市に直行する長距離列車(高速鉄道でない部分もあります)も1日13往復運行されます。北京、上海、昆明(雲南省)、桂林(広西チワン族自治区)、貴陽(貴州省)、石家庄(河北省)、鄭州(河南省)、武漢(湖北省)、長沙(湖南省)、杭州(浙江省)、南昌(江西省)、福州(福建省)、アモイ(福建省)、汕頭(広東省)などのなんと38駅もの地方駅とつながることとなります。

広深港高速鉄道の運賃

起点となる「九龍西駅」からの運賃については、人民元で設定されています。香港での流通通貨が香港ドルである事から、香港ドルでの運賃の支払いは、毎月為替レートの変動で調整が取られており両通貨で購入することが可能となっています。

一般的に使用される2等車の運賃を一部区間紹介しますと、「九龍西駅」~「福田駅」は68元(≒78香港ドル)になります。

日本円で示しますと約1,088円程度になります。(本記事作成時の為替レートでの換算)また、「九龍西駅」~「広州南駅」が215元(≒247香港ドル、3,440円)、「九龍西駅」~「北京駅」では1,077元(≒1,239香港ドル、17,230円)、「九龍西駅」~「上海駅」が1,008元(≒1,159香港ドル、16,128円)になっています。中国国内における運賃としてはやはりやや割高になっています。

ヒト・モノ・カネの流動化

中国では、特にその広大な中国大陸全土に高速鉄道路を整備することで、全土が等しく豊かになろうとする戦略が垣間見えることがよく言われます。

しかし、ここでご紹介した広深港高速鉄道は、香港という特殊な特別行政区の中国化、つまり、一国二制度の解消に向けた大きな一歩となっていることには違いありません。

多くの中国の人々が香港へ、香港の人々が中国本国へ移動する手段が非常に簡便化されたこと、またその所要時間も大幅に短縮できたことは、その一歩がいかに大きいかと言うことになります。

歴史的に見ても鉄道路を確保し、高速大量輸送が可能になれば、その地域における文化や経済は鉄道を敷設した国に大きく依拠することは予断を待たない所です。中国の一帯一路政策という対外戦略と伴に国内での発展戦略が充実してきている証左として、この広深港高速鉄道の開業が上げられます。

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