外国株投資は外国税額控除があるので確定申告しないと大きな損である!?

今回の注目記事は、外国株投資は外国税額控除があるので確定申告しないと大きな損である!?です

外国株や外国のETFの利益には外国の税金がかかる

例えば、アメリカに対して株式投資を行い、米国企業の株式やETFを購入したとします。株価などが上がって利益が発生した場合、その利益に対して原則10%の税金がアメリカ政府によって課税されます。課税は源泉徴収によって行われるのが一般的なので、外国株式やETFによる収入は源泉徴収税額が控除されて、投資家の口座に振り込まれます。

ETFとは、特定の指数、例えば日経平均株価や東証株式指数(TOPIX)等の動きに連動する運用成果を目指し、東京証券取引所などの金融取引所に上場している投資信託です。特定の指数に連動しているため、株価の暴落が起きても値崩れせず、安定した収益を確保することができます。また、市場の上がり下がりに連動しているので透明性が高いことも注目されています。

ニューヨーク株式市場の平均株価に連動したEFTもありますが(というよりも日本のEFTよりもアメリカのEFTの方が本場です)、米国のEFTによる利益には米国政府の税金が課税されます。従って、EFT口座に入金されるEFTの利益は米国の税金が源泉徴収された残額となります。

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日本人が外国で株式投資等を行った場合の二重課税の問題

日本人が外国で株式やEFTなどに投資を行って収益を上げた場合には、二重課税の問題が発生します。これは、外国で投資による収益が口座に入金となる際に、外国の税金が源泉徴収されます。そして、外国の税金が控除された後にその金額は、日本の税制上は配当所得となり、今度は確定申告又は源泉徴収で20%の所得税が課税されます。

同一の所得に対して、外国の税金と日本の税金の2つの税金が課税されることになります。アメリカは配当所得に対する税率は10%、日本は配当所得に対する税率は20%となっています。従って、アメリカで株式投資を行った場合には、配当による利益(所得)に対してアメリカと日本で合計30%の税金が課税されます。

株式投資等に高い税率を課している国で投資に行う場合には、外国税と国税を併せた金額はさらに大きいものになります。これでは、積極的に外国投資を行うことができません。このように外国投資を行う場合に、投資先の国で課税された上に日本でも課税されて税金を二重に支払わなくてはならないという問題を、二重課税の問題と言います。

外国税額控除とはどんなものか

外国税額控除とは、外国で株式投資を行った結果利益を出した際に外国と日本で双方の税金を支払うことになった場合に、日本で支払うべき所得税の金額から外国で支払った税金の金額を控除できるという制度です。この制度を利用することによって二重課税の問題は回避できます。

簡単な例で説明すると、AさんがアメリカのEFTに投資して年間で100万円の利益を計上したとします。この利益からはまずアメリカの税金(税率10%=10万円)が控除されます。その上に、日本の所得税(20%=20万円)も控除されます。従って、Aさんの登録口座に入金されるのは、外国税10万円+日本国税20万円=30万円を差し引いた70万円となります。

さて、Aさんは一定の例外を除けば、他に確定申告をすべき理由がない場合には、確定申告をする必要はありません。ただし、外国税額控除制度を利用して税金の払戻しを受けるためには、確定申告をする必要があります。

外国税額控除を受けるためには、アメリカに対するETF投資で100万円の利益を上げた年の翌年の2月~3月に行われる確定申告期間において、最寄りの税務署に出向いて、確定申告を行います。その際に、確定申告の申告用紙の一部に控除対象となる外国税額を記載する欄があります。この欄に、課税対象年に支払った米国税10万円と記載します。そうすると、源泉徴収された税金30万円のうち10万円が還付されます。

最近は、e-TAXといって、自宅のパソコンから確定申告を行えるようになっています。e-TAXを利用して確定申告を行う場合でも、外国税額控除を利用できます。e-TAXを利用した確定申告の手続きは税務署に足を運ぶ必要はありませんし、申告期間は原則24時間手続きが可能なので、パソコンに慣れた方であればe-TAXの利用がおススメです。

外国税額控除のことを知っていると役に立つ

外国の株式やEFTに対する投資によって得られた利益は、たいていは、日本の銀行に設定された証券口座に入金されます。証券口座に入金される前には、日本の国税及び地方税、外国での所得税が源泉徴収(天引き)されています。株やEFTなどによる配当所得は、原則として、源泉徴収だけで徴税が完了するものなので、別途確定申告をしなくても税務署から指摘されることはありません。

税務署の方では外国税額控除が受けられますので確定申告の手続きをして下さいという案内がされることもありません。外国税額控除のことを知らなければ、税金を払いすぎたままということになります。しかし、外国税額控除のことを知っていれば、確定申告を行って払い過ぎの税金を取り戻すことができます。結構大きな金額の還付金(払い過ぎの税金の払戻金)を受け取れることもあるので、外国税額控除のことを知っていると役立ちます。

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