日本、中国へのODA終了!総額と何年続けてきたのか?

今回の注目記事は、日本、中国へのODA終了!総額と何年続けてきたのか?です

日本政府の中国へのODA(政府開発援助)が終了しました。

永年、日本の経済協力の一環として中国に対して、ODA(政府開発援助)と称して、多額の援助を行ってきましたが、すでに中国経済は超大国の域に達しており、GDPでも日本を抜くまでになって来ています。

またその反面、貧富の格差問題、人口の年齢層別偏在問題、民主化問題、対外政策問題など様々な課題を抱えている中国政府に対して、これ以上の援助は不要との日本国政府判断の下、今年から中国向けODAは中止になりました。この事は、すでに漸減されてきた支援状況から中国側も受け入れる方針で進んできます。

では、この中国向けODAとは一体どのような援助であったのかについて、外務省のホームページ等を参考にここで解説しておきたいと思います。

(参考:外務省HPサイトhttps://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/chiiki/china.html

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中国への日本政府によるODAとは

まず、日本国政府における対中ODAの基本方針を外務省広報から要約します。それによると、1979年よりこの対中ODAが開始され、中国の改革・解放政策の維持及び促進を計ると同時に、日中関係を良好に進めるための主要な柱の一つにすることを目的にしていました。

このODAの効果としては、

① ODAによる中国経済インフラの整備が順調に進んだこと。

② これにより周辺アジア太平洋地域諸国への良好な波及効果が及んだこと。

③ 日本企業の対中国民間投資の呼び水になったこと。

等が上げられます。これに対して中国政府も、日本政府に対して感謝の言葉を表明しています。

中国向けODAの実績について

外務省公表のデータによれば、対中国のODAは1979年(昭和54年)からスタートした訳ですが、2013年度までに、有償資金協力として円借款を約3兆3,164億円、無償資金協力を1,572億円、技術協力を1,817億円実施したとなっており、35年間の総額で言えば3兆円を超える巨額な支援を行ってきました。

これらの支援を元に、世界の工場と呼ばれるまでの製造業の発展、道路・交通網のインフラ整備により広大な中国大陸の物流網の確保等が実現されています。

しかし、反面2018年の現在に至るまで漫然と野放図に支援し続けてきたわけでは無く、その都度国会や政府関係者より、中国へのODAについて中断するよう求められた事案が数多くありました。

しかし、その度ごとに大局に立った場合の支援継続が実施され続けてきました。つまり、現在もなお問題として残っている、尖閣諸島の領有権問題、南太平洋における環礁占拠問題等数え上げればきりのないほど多くの課題が山積しています。

そこで、

①中国経済も巨大化したこと。

②技術面でも世界に比肩できるものを国内で醸成し始めていること。

③自国内資源だけで十分今後の成長を遂げることが可能となったこと。

以上の三つの理由から現在、日本における中国向けODAは一定の役割を果たしたという視点から今回のODA終了となったわけです。

中国向けODAの今後について

現在、中国に対するODAは日本及び日本国民に直接影響を与える次の事項に限り継続して実施されています。第一に、大気汚染公害の越境問題があります。

中国における交通機関の発達に伴いガソリン車の爆発的増加が原因で、昔から問題になっていた黄砂(ゴビ砂漠から吹く黄色く見える砂混じりの風)に乗って有害成分が日本列島に押し寄せる公害問題があります。これらに対して中国政府への技術支援で自動車の電気化等の支援が継続しています。

さらに、第二に、インフルエンザなどの感染症問題があります。インフルエンザに限らず公衆衛生環境が中々整っていなかった中国に対してその啓蒙活動や知識・技術の移転に努めています。第三に食品の安全対策が上げられます。

これは、日本国内で使用禁止成分である食品添加物を使用しない技術等の協力を行っています。

これら、中国から日本に直接影響のある問題については、今後も引き続き支援を行っていくことになりますが、これは支援と言うよりも、国際社会の中で重要な位置を占めている中国から日本及び日本国民を守るための方策として捉えることが出来ます。

まとめ

1979年以来実施してきた中国向けODAが今年で40年になります。

約半世紀に及ぶ支援や援助により中国は飛躍的に発展し、今ではGDP(国民総生産)で言えば世界第二位になりました。

この事は、子供が親を追い越すということに例えられたりしますが、一部分は合っているとも言えますが、それ以外では「China Power」と言われる底力が顕在化したと言って良いでしょう。中国4千年の歴史とも言います。

日本では穴居生活している時代に、すでに豪華絢爛たる文化、経済等を持っていた国です。

更に、中国には漢民族を中心にした「中華思想」があるとよく言われます。これは、中国こそが世界の中心で、周囲の国々はその衛星国であるという思想に通じています。

幾多の時代を経てきた中国の歴史的な復権こそが今の習近平国家主席を中心とした中国の長期展望ではないかと思います。

そのため、逆に中国主導のODAがアフリカ諸国や中近東に根を張り、周囲に影響力を及ぼそうとしています。

現在の「一帯一路」構想もそうした思想の中の一部具現化した政策なのだと思います。皆さんはいかがお考えでしょうか。

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