安倍内閣20人中19人が入る「神道政治連盟」とは!?

安倍内閣20人中19人が入る「神道政治連盟」とは!?

2018年10月現在第4次安倍改造内閣がスタートしました。

全20名の閣僚のなかで19名もの大臣が「神道政治連盟」という組織に加入していることをご存知でしょうか。

何やら秘密結社のような聞きなれない連盟名も含めて、この組織とは一体どのような組織なのかを、ここでご紹介したいと思います。

なお、閣僚20名の内1名がこの組織に属していないのは、国土交通大臣である石井啓一大臣のみで、この方は連立政権を組む公明党から就任されている関係上、入っていません。

なお、すでにご存知の通り公明党の設立母体は創価学会であり、日蓮宗の流れをくむ組織でもあります。神道政治連盟における国会議員の会議集団は、神道政治連盟国会議員懇談会と呼ばれ、国会議員の中で約300名以上の議員が参加しています。

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そもそも、「神道政治連盟」とは?

日本では古来、「神道」が広く行き渡ってきた歴史があります。

各地にくまなく存在する神社や社(やしろ)等がその証拠になります。こうした神社を取りまとめる「神社本庁」が母体となって結成されたのがこの「神道政治連盟」です。

神社本庁は第二次世界大戦前には、内務省神社局といい、その後は神祇院となりました。つまり戦前は、国家機関の一つとして存在していました。歴史的には、明治期になってこの組織がいわゆる「国家神道」を推進する原動力として機能しました。

第二次世界大戦後は、一般の宗教法人として、「神社本庁」となり、国家の一機関では無くなりました。

しかし、全国都道府県に存在する8万社の神社を統括し、神官・宮司等の神職と称せられる方々が約2万人、信者が8千万人とも言われる組織の頂点に立つことになりました。

つまり、氏子総代会、保存会などのメンバーが今も各地で地道な活動を行っているということになります。すなわち、政治家にとって、この組織力は「集票マシン」として非常に便利な機能になっている訳です。

また信者本庁を母体とする「神道政治連盟」の目的・思想が自由民主党の主張と親和性が非常に良いこともあって、冒頭申し上げた閣僚のほぼ全員が加盟しているということになっています。

神道政治連盟の目的・綱領について

神道政治連盟の目的は、その連盟規約に「世界に誇る日本の文化・ 伝統を後世に正しく伝えること」となっており、日本を愛する日本国民には非常に好ましい主張をされています。こ

の目的については、大きく深い思想性は感じられません。しかし、この連盟の5つの綱領について見てみますと、以下のように記載されています。

① 神道の精神を以て、日本国国政の基礎を確立せんことを期す。

② 神意を奉じて経済繁栄、社会公共福祉の発展をはかり、安国の建設を期す。

③ 日本国固有の文化伝統を護持し、海外文化との交流を盛んにし、雄渾なる日本文化の創造発展につとめ、もつて健全なる国民教育の確立を期す。

④ 世界列国との友好親善を深めると共に、時代の幣風を一洗し、自主独立の民族意識の昂揚を期す。

⑤ 建国の精神を以て、無秩序なる社会的混乱の克服を期す。

以上のように、こうして改めて神道政治連盟の綱領を見ますと、右翼傾向が非常に強くなっていることが見て取れます。安倍政権ではとかく、右傾化傾向があると言われる要因の一つがこの神道政治連盟にあるのかもしれません。

神道政治連盟の政治的主張

上にお示しした様に、右傾化が見て取れる神道政治連盟ですが、政治家の選挙運動でも非常に大きな力を発揮していると言えます。少し古くなりますが、神道政治連盟が推薦する候補議員の条件として以下の6項目を2006年には掲げています。

① 皇室の伝統を尊重する者。

② 改憲論議を推進する者。

③ 教育基本法の改正を含む教育改革に取り組む者。

④ 安全保障体制の確立・領土問題の解決に取り組む者。

⑤ 戦没者追悼のための新施設構想に反対する者。

⑥ 夫婦別姓や男女共同参画社会の推進に反対する者。

神道政治連盟と比肩する日本会議

神道政治連盟が以上のような神道を中心思想に据えた政治団体であるのに対して、日本会議と言う組織も非常に多くの国会議員が参加しています。

しかし、この神道政治連盟と日本会議の組織運営に当る幹部の方々は、往々にして重複したり、兼任したりしていることから、ある意味同一の政治支援団体とも言えるでしょう。

しかし、一般的には、神道政治連盟の方が、その主張する所が先鋭的であるとする意見が多く、日本会議の方がより穏健な態度を示しているとも言えます。

神道政治連盟の課題と今後

以上のようにお示ししてきました政治団体ですが、その主張はあくまでも日本神道を中心理念として構築されていることから、当然右翼思想とは切っても切れない関係に有り、逆にそのもの本体だと言う評論家や政治学者もいるほどです。

課題としては、右翼化傾向の極論を取ることを行わず現代日本の現状に鑑みて、古き良き日本の精神世界の追求を行うべきであると言えるでしょう。2018年現在、世界情勢の中ではナショナリズムが、アメリカを筆頭に台頭してきている状況に有り、有名先進国でもそうした傾向にあることから、今後神道政治連盟として、過度になることなく泰然自若とした日本社会の構築に寄与すべき時が来ているのではないかと思います。

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