10年ぶりに注目電気の配線でネット通信「PLC」とは!?

10年ぶりに注目!電気配線でネット通信できる「PLC」とは!?

このコラムをお読みの方々は、何らかのパソコンを使用して読まれている方も多いと思います。

パソコンに関しては、昔からその配線関係のコード類が非常に多く新たに設置したりする場合には非常に見苦しくどうにかしたいと思われてきました。

電源コード、ネット回線用コード、各種USB接続コード等が有り、更にはマウスやキーボードの入力装置にもコードがついている場合があり、まさしくコード地獄です。後者のマウスやキーボードはワイヤレスが一般化し、USBポートを2つ塞いでしまいますが、コードレスが実現しています。

また、ノートパソコンなどでは無線LANシステム等によりコードレスを実現している方も多いと思います。

しかし、据え置きタイプのパソコンになれば、本体の裏側と言うことで敢えてコードレスとしていないのではないでしょうか。

ここでは、昔から理論的には可能であった電源ケーブルに「電源」+「ネット通信機能」を持たせるPLC(電力線搬送通信:Power Line Communications)について再び脚光が当たり始めましたのでご紹介したいと思います。

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世界における具体的な「PLC」について

PLCとは、「電気配線を利用してインターネットやデータ通信を行う電力線通信のこと」と定義されており、家庭内では、電源コードを繋いだだけでネット通信やデータ通信が出来るという機能のことを指します。

多くの家庭では、ネット回線(光ケーブルなど)が部屋毎に顔を出している所は少なく、無線LANにするか、延長コードで引くしか手が無かったのが現状です。

しかし、コンセントの無い部屋はほとんど無く、電源コンセントにつなぐだけでインターネット通信やデータ通信が出来るようになれば便利なことこの上ない環境になります。そうした環境を実現したのが、このPLCシステムになります。

このPLCは日本国内で利用可能な想定ですが、この名前自体がパナソニックの登録商標になっています。

更に日本国内では、さらに高速な「HD-PLC(高速電力線通信:High Definition Power Line Communication)」があり、その実用化に向けて研究が進められています。世界でも同様の研究が進められ、アメリカではHPPA(Home Plug Powerline Alliance)という電力線搬送通信の業界団が策定している「Home Plug」という規格が存在し、0約500社の企業参加しています。

更に、スペインのDS2と言う会社が中心となる業界団体が策定した「UPA(Universal Powerline Association)」方式があり、世界ではこの3方式が電力線搬送通信の規格になります。どの方式でも通信速度は最大で200メガbps程度になっています。

電力線搬送通信(PLC)の実際

上に示した3方式ともに、同じような構成で成り立っています。

アダプターと言われる専用機器を普通の電源コンセントに差し込みます。

このアダプターにPCや通信機器をLANケーブルで接続することになります。

アダプター自体は複数台利用できますので、各部屋に1台のアダプターがあれば各部屋にある通信関係にある機器と簡単に接続することが可能となります。

さらに、接続が出来上がれば、アダプター本体の電源スイッチをONにするだけで非常に簡単にネットワーク環境の設定が出来ます。

したがって、導入に必要な知識や技術が不要と言うことになります。

現在のところ、日米西で開発され推進されている3方式に関して互換性はありません。

しかし、携帯電話でも各国の通信規格が異なったことから混乱を招いた経験が有るため、規格の収束が計られています。その証拠に、2010年には、日本のPLC技術が認められ、それが世界標準になりそうな雰囲気になっています。

なぜ今、このPLC(電力線搬送通信)が再び注目されているのか?

では、10年以上前に話題を呼んだ技術であるPLC(電力線搬送通信)が、再び現在注目を浴びるに至ったかについてご紹介します。

まず、この電力線搬送通信に関して、一般家庭を初めとした電気メーターの製造が主力である「大崎電気工業」がこの領域に乗り出したことがきっかけとなっています。

つまり、電気のメーターと言えば必ず電力を要する建物にはついている物なので、この電気メーターをハブにその建物内にPLCを設置すれば容易に電力線搬送通信が可能となる事から、新規の事業として取り組んでいるということです。

この大崎電気工業が大学の研究機関やベンチャー企業との新たな事業として新プロジェクトとして立ち上げたことで話題を呼ぶことになりました。

既に、8,000万件の物件と通信がつながる状況にあるため、スマートメーターとして色々なサービスを提供できるということで新規の事業として採算性も十分確保できると見込んでいます。

電力線搬送通信(PLC)の問題点

今まで10年間PLC自体が鳴りを潜めていた大きな要因は、光通信や高速通信の話題に隠れ、その速度の遅さが問題となり見過ごされて来たということが出来ます。

実行通信速度として言われているのは、約80メガbpsということですから、その遅さが問題でした。更に、電源コンセントに接続されたアダプターから漏れる電波のせいで一般のアマチュア無線家等に悪影響を与える可能性があるということもあります。

電力線搬送通信(PLC)の今後

先に東京電力では、2020年までにすべての電気メーターをスマートメーターに付け替えると公表しており、その普及率は膨大なものになると関係者を喜ばせています。

通信速度の問題も、家電製品などのIoTと言う側面では問題は少なく、2020年までには高速大容量通信が可能となる規格も想定中と言うことです。

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