チャイコフスキーの三大バレエについて

バレエ

音楽あってのバレエです。

バレエのために作られた音楽たち

バレエと音楽は切っても切れない関係です。

そもそもバレエとは音楽に振り付けをするわけですので、バレエのために作曲された曲は数多く存在します。

中でもバレエ音楽を作曲した人と言えば、まず誰もがご存知なのがチャイコフスキーでしょう。

「白鳥の湖」「眠りの森の美女」「くるみ割り人形」はチャイコフスキー三大バレエ曲としてクラシックコンサートでも度々取り上げられます。

どれもチャイコフスキーの面目躍如と言える華麗な旋律に彩られています。

特に「くるみ割り人形」は、チャイコフスキーの作曲の完成度の高さゆえ、振り付けが追い付かないほどだと評されたりもします。

チャイコフスキーと並ぶバレエ音楽の巨匠はストラヴィンスキーでしょう。ディアギレフの元でバレエリュッスのために作曲した作品と、アメリカでジョージ・バランシンのために作曲した作品、どちらも佳作揃いです。

そしてストラヴィンスキーにも三大バレエ曲が存在します。

「火の鳥」「ペトリューシュカ」「春の祭典」です。

ストラヴィンスキーの三大バレエ曲は、チャイコフスキーのもの以上にバレエを超えてクラシック音楽としても重要なポジションにあります。

特に「春の祭典」は、20世紀に作曲された最も重要かつ優れた曲の一つと言われるほどです。

この三曲、コンテンポラリーダンスの分野でも大変人気が高く、現在でも多くの振付家の創作意欲を掻き立て続けています。

プロコフィエフも素晴らしい曲をバレエに作ってくれました。

「ロメオとジュリエット」「シンデレラ」は彼の手によるものです。

実はチャイコフスキーもストラヴィンスキーもプロコフィエフも演奏する側にとっては難曲揃い。

バレエ公演で演奏下さる音楽家の皆さま、本当にありがとうございます。

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チャイコフスキーの三大バレエについてのちょっとした知識

「白鳥の湖」「眠りの森の美女」「くるみ割り人形」は、チャイコフスキーの三大バレエと呼ばれています。

この中で最初に作曲されたのが「白鳥の湖」です。

ただ残念なことに初演時には振付家にもダンサーにも恵まれなかったため、失敗に終わってしまいました。

なので、次に帝室バレエから「眠りの森の美女」を委嘱された時には当初乗り気ではなかったと言われています。

しかし、ぺローのおとぎ話をもとにした台本が気に入り、振付家マリウス・プティパの細かい指示のもとに作曲を進めることとなります。

そのために「眠りの森の美女」は三大バレエのなかでも最も音楽と躍りとのステップが整合したものとなっています。

そののちに「白鳥の湖」のプティパとイワーノフによる蘇演があります。

これは1幕と3幕はプティパ、二幕と四幕はイワーノフの振り付けなのですが、華やかな技巧に満ちたプティパの振り付けと、コールドバレエを初めとする白鳥のムーブメントの美しさが際立つイワーノフの振り付けは、各章の音楽と大変マッチした素晴らしいものとなっています。

「くるみ割り人形」は、病に倒れたプティパに変わり、イワーノフが振り付けたのですが、音楽の完成度が極めて高かったため振り付けには苦心のあとが見られます。

しかし1幕終わり、「雪の情景」の振り付けでは、イワーノフの才能が輝いています。

緻密なフォーメーションを繰り広げるコールドバレエの美しさと音楽のコラボレーションは、見るもの全てを引き込みます。

チャイコフスキーの三大バレエはプティパ、イワーノフの振り付けが代表格でありますが、実は現代に至るまで数々の振付家が手掛けています。

色々と見比べてみるのも面白いものですよ。

あれ、結末が違う?不朽の名作「白鳥の湖」のお話

プティパとイワーノフによる振付の「白鳥の湖」は、クラシックバレエの王道中の王道。

誰もが思い浮かべるバレエのイメージ、白いチュチュのバレリーナの佇まいはこの作品からなのであります。

でも実はこの「白鳥の湖」、色々なバリェーションがあることをご存知でしょうか?

まず、舞台によって「結末が悲劇」と「結末がハッピーエンド」と、正反対なのです。

プティパ、イワーノフの振り付けのものは、本来オデット姫とジークフリート王子はロッドバルドの呪いに打ち勝つことが出来ずに死して天上で結ばれるのです。

(これはこれで幸せな結末と言う見方もあるでしょうが)。

しかし、後世に改訂された版ではプティパ、イワーノフの振付を基にしたものであってもオデット姫とジークフリート王子が呪いに打ち勝ち、オデットが人間の姿を取り戻して王子と結ばれるという正真正銘のハッピーエンドのものも存在します。

この代表的なものが、ブルメイステル版と呼ばれるものです。

ブルメイステル版は、プティパ、イワーノフ版とは音楽の使い方等も細かいところで違ったりするのですが、二幕の白鳥の情景がイワーノフのものをほぼ踏襲しているため、全体のトーンは、皆がイメージしている「白鳥の湖」を大きく逸脱することはありません。

そう考えるとチャイコフスキーとイワーノフの作り上げた二幕こそが「白鳥の湖」というバレエのエッセンスと言えるかもしれませんね。

そして、チャイコフスキーの音楽の秀逸さと物語の持つ普遍性(青年の葛藤と愛の試練)は、現代でも多くの振付家の制作意欲を掻き立て続けています。

中でも話題になったのが、イギリス人マシュー・ボーンが振り付たものです。

何と白鳥が全員男性!男性の白鳥と王子の愛の物語なのです。

スタイリッシュかつ衝撃的な展開ですが、観賞後には感動の嵐に包まれる作品です。

面白いのがこの舞台でもやはり二幕の白鳥の群踊は踏襲されていることです。

全員男性の白鳥の群踊、あなたは見たくありませんか?!

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