身体は雄弁、バレエで語られる「おはなし」たち

バレエ

えっ、こんな曲も!?バレエになった音楽のお話

バレエのために作られた曲以外にも、バレエは多彩な音楽に振り付けられています。

なかには「この曲がバレエに?!」と驚くものもありますよ。

やはりクラシック音楽とバレエの縁は深いもの。作曲家や曲の形式を問わず、クラシック音楽に振り付けられたものは実に多いです。

交響曲丸々一曲、というものですと代表的なのが、モーリス・ベジャールがベートーベンの交響曲第9番に振り付けたものと、ジョージ・バランシンがビゼーの交響曲ハ長調に振り付けたものでしょう。

どちらも交響曲名=バレエ名です。

ジョン・ノイマイヤーの「椿姫」という作品は、同名オペラと筋は一緒ですが、音楽は全編ショパンの作品です。

ショパンの美しい旋律によって語られるヴィオレッタのはかない運命は、感動の涙を誘います。

ジャズもまたバレエになっています。

バランシンの「フー・ケアーズ?」は、ガーシュインの音楽に振り付けられていますが、バレエのテクニックとジャズのリズムの組合せが斬新です。

また、ローラン・プティは、デューク・エリントンをバレエに使いました。

作品名はズバリ「デューク・エリントンバレエ」です。

ちなみにローラン・プティ、ピンク・フロイドもバレエにしましたが、その作品名も「ピンク・フロイドバレエ」でした。

意外なことにロックとバレエもなかなか好相性で、ピンク・フロイド以外にクイーンも巨匠の手による素晴らしいバレエ作品となっています。

前述のモーリス・ベジャールが夭逝のダンサー、ジョルジュ・ドンとフレディ・マーキュリーへのオマージュとして作った「デス・フォー・ライフ」はバレエ公演と言うよりはロックコンサートのような感動と盛り上がりがあります。

他にも民族音楽や前衛音楽など、それこそ音楽ジャンルでバレエに使われていないものはないのでは?と言うほどに幅広いものなのです。

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身体は雄弁、バレエで語られる「おはなし」たち

バレエの題材は実はとっても幅広いものです。

「えっ、こんなことまで」とバレエの表現力に驚かされますよ。

まず、男女の恋愛模様はバレエに限らず芸術作品の一大テーマです。

男女の踊り、パ・ドゥ・ドゥという表現方法が備わっているバレエには得意分野とさえ言えるかもしれませんね。

なので、バレエで語られる恋愛は実に多彩ですし愛情表現も多弁です。

甘い愛の物語や美しい悲恋は勿論ですが、イギリスの振付家ケネス・マクミランは、男女の性的接触にも大胆に踏み込んだ、時には見るものに痛みまで感じさせられるほどの題材をバレエの動きで現しました。

思想や哲学もバレエによって表現されています。

これは特にモーリス・ベジャールの発表した作品によって一躍脚光を浴びました。

バレエを、所謂文化人と呼ばれる人々が「語るに資するもの」 と見なしたのは、ひとえにベジャールの功績といって良いでしょう。

踊りのスタイルはベジャールと全く異なりますが、ウィリアム・フォーサイスは哲学や時にはユーグリット言論までバレエで表そうとしました。

バレエは時事問題もテーマにしています。

自然破壊をテーマにしたものとして、デイビット・ビントリーが振り付けた「スティルライフ・アットペンギンカフェ」が有名です。

ペンギンカフェオーケストラの曲に合わせて絶滅危惧種の動物たち(ダンサーは動物の頭の被り物)が踊りまくります。

また、実際にあった殺人事件を取り上げた作品もあります。

アグネス・デ・ミル振り付けの「フォールリバー伝説」です。

十九世紀のアメリカの田舎町の出来事ですが、事件に至る背景である当時の女性の閉塞感の描写は圧巻の一語に尽きます。

バレエの表現力、無限の可能性があります。

バレエの華、「パ・ドゥ・ドゥ」ってどんなもの?

バレエ用語はフランス語が基本。「パ・ドゥ・ドゥ」もしかりです。

直訳するなら「二人のステップ」という感じですが、バレエ上では「二人(基本的には男女)での踊り」の意味で使われます。

パ・ドゥ・ドゥ形式の踊りは、バレエ作品の随所にちりばめられているため、バレエ鑑賞はまずパ・ドゥ・ドゥのみどころを押さえるところから始まるといっても差し支えないでしょう。

パ・ドゥ・ドゥのなかでも特徴的なものに「グラン・パ・ドゥ・ドゥ」があります。

これは、マリウス・プティパによって作り上げられたもので、有名な古典バレエ作品のクライマックスには必ずといってもよいほどグラン・パ・ドゥ・ドゥが登場します。

グラン・パ・ドゥ・ドゥの構成は、アダージオと呼ばれる男女での踊りから幕を明け、男性のヴァリェーション(一人での踊り)、女性ヴァリェーションと続きます。

そしてコーダと呼ばれる二人の踊りで締めくられます。

アダージオは二人の息のあった流れるような動きやパ・ドゥ・ドゥならではのリフトがみどころです。

男女別々のヴァリェーションでは、女性の踊りではポワント(トゥシューズ)での高度なステップ、男性の踊りでは跳躍力や回転の技が披露されます。

そしてコーダ。

男性も女性も舞台に登場する仕方からして「跳びながら」とか「回りながら」なことが多く、派手かつ華やかな技巧が繰り広げられます。

バレエ漫画で必ずと言ってよいくらい取り上げられる超難度技「32回転のグラン・フェッテ」はここで行われます。

フェッテが得意なダンサーだと、1回転のところを2回転する大技をバンバン入れてくれたりして会場も大いに盛り上がります(逆に苦手な人だとハラハラドキドキで会場中が手に汗握ることになります。)

グラン・パ・ドゥ・ドゥはぜひ会場で鑑賞してほしいもの。

会場一体となって踊り終わったダンサーに賛辞の拍手を送る喜びは何物にも替えがたいものです。

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