火山の不思議 ~口永良部島の噴火~

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火山の不思議【番外編】  ~口永良部島の噴火~

5月29日の噴火は、噴煙が高度9000mまで立ち昇る激しいものでした。

どういう噴火だったのか?
今回の災害は火砕流を伴うマグマ噴火で、御嶽山の水蒸気爆発とは違うものでした。

どういった点で違うのかというと、御嶽山が爆発した要因が「水の気化」だったのに対し

口永良部島新岳の噴火は純粋なマグマ活動、つまり「マグマの成分が発砲したもの」だったのです。

噴煙高度9000mというのは、平成の火山災害の中では比較的大きなものになります。

加えて火砕流が山頂から海までひと通り流れ下ったとなると、

今のところ大きな爆発は1回にとどまっていますが、大惨事になっていたかもしれません。

島民全員が生存できたのは、

火砕流が居住区域に流れ下らなかったことに加え、

防災・避難体制が行き届いていたからでしょう。

島の方々ほぼ全員が番屋ヶ峰という高台に避難されている様子には驚かされました。

逆に問題と思われるのは噴火予測です。

日本の火山全体に監視体制を整えること、

ひいてはそれらの火山で完璧な噴火予測をすること

日本人は痛感したでしょう。現在これが不可能なことは、火を見るより明らかなのです。

また、報道にも違和感を覚えます。

噴火警戒レベル2の箱根山を連日報道していたら、全く違う場所で噴火が起きた。少しズレているのでは?

そう思われた方も多いでしょう。

噴火時点での新岳の警戒レベルは3でした。

また、現在レベル2の火山も吾妻山や草津白根、阿蘇など全国に7ヶ所あります。

箱根山だけが危険だったわけではない、そう思うと怖いものです。

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今後の口永良部島の噴火活動は

鹿児島県の南方沖は、元々火山活動の活発な海域です。

海底カルデラを始めとして、非常に多くの火山が存在します。

7300年前には付近の鬼海カルデラが破局噴火と呼ばれる激甚災害を起こしています。

しかし今後、口永良部島においていきなり大規模な噴火が起こる可能性は低いでしょう。

今回の噴火は、昨夏から継続的に供給されたマグマが何らかの原因で発砲し、噴出したものと思われます。

同程度かそれ以上の噴火が起こるなら、短期間で大量のマグマが供給される前兆があるはずです。

その規模の前兆ならば、現代の観測体制でも予知が可能ですから、

「いきなり大噴火した」

ということは考えにくいのです。

ただしそれは事前の予知が可能というだけで

マグマがこれ以上供給されるか否かは、誰も知る由がありません。

避難が解除されて島民が口永良部島へ戻れるのは、かなり先になると思われます。

いずれにせよ、被害が出ないことを祈るばかりです。

火山の不思議 ~いくつもある火山災害~

火山弾、火砕流・・・

噴火のニュースがあるとそのような用語が飛び交いますが、一体どのようなものなのでしょうか?

火山における災害
ここでは手っ取り早く、箇条書きで紹介していこうと思います。

1、火砕流

一番よく耳にする火山災害だと思います。
「流」というからには液体が流れ下る様態が思い浮かびますが、実際はそうではありません。
火砕流の正体は「火山砕屑物が周囲の空気やガスを巻き込んだもの」です。
火山砕屑物(さいせつぶつ)とは何か?ということですが、これは火口から噴出した固形物の総称で、火山灰もこれに該当します。
この火山砕屑物は火口から出てきた時点で細かな破片になっていますから、やがて空気全体に散らばっていきます。
破片を含んだ空気は重たくなるため、結局は山の下へと流れ下って行くというわけです。
速度は時速100~300kmにもなります。

2、火山弾

火山弾も非常に危険です。
火山弾とは溶岩の破片のうち、直径が6.5cm以上のものを示します。
大きさはまちまちですが、直径10mもの火山弾が飛行することもあり、それが何百メートルも飛んでいきますから、改めて噴火のエネルギーの大きさを知ることができます。
飛行距離もさながら、速度は時速300kmを超えることもよくあります。

3、火山ガス

噴火の時でなくとも、常に蒸気を吐き出している火山はたくさんあります。
主成分は水蒸気や二酸化炭素など身近なものですが、
他にも二酸化硫黄や硫化水素、一酸化炭素を含みます。
火山ガスはこのような火山特有の混合気体のことを言います。
生命にとって有害なことが多く、火山ガスの発生している場所では植物があまり育ちません。

その他の災害

噴火後や遠く離れた地域でも安心はできません。

4、火山泥流

日本では「土石流」と報道されます。
火山灰など噴出物が雨によって一気に斜面を流下する現象です。
問題なのはその破壊力です。
通常の洪水とは違って、火山灰が押し寄せてきます。
火山灰は非常に密度が高いですから、水と同じ速度で流れてくれば、洪水の何倍もの力を受けることになります。
海外ではラハールとも呼ばれています。

5、火山灰

離れた地域でも火山灰には気を遣う必要があります。
火山灰には非常に細やかな火山鉱物が含まれています。これはかなり固い物質です。
例えば火山灰のついた車を雑巾で拭いたりすると、たちまち傷がついてしまいます。
なので、火山灰のついた車は真水で洗い流しましょう。
また、火山灰は目に入ると角膜など傷つけますので、非常に危険です。
その際はゴーグルをつけるなど対策をして外へ出ましょう。

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