フィリピン・ピナツボ山の大噴火とは?

火山

火山の不思議 ~海外の火山災害~

今回は日本以外の国で起きた、代表的な2つの火山災害をご紹介します。

アメリカ・セントへレンズ山の大噴火
セントへレンズ山は比較的若い火山です。

火山の寿命はおよそ50~100万年と言われますが、この山の形成が始まったのは4万年前。

活発な幼少期という訳です。

このセントへレンズ山は、1980年に大噴火を起こしました。

しかし、私たちのイメージする「噴火」とは少し違う様態のものです。

なぜならこの時、セントへレンズは山の側面から爆発し、

その影響で山自体が崩れてしまったからです。

この現象は「山体崩壊」と呼ばれます。

山体崩壊のためにセントへレンズの標高は400mほど低くなりました。

また、横方向への噴火だったため地表への被害は甚大で、

およそ20km先の家屋と森林が破壊されたといいます。

VEI(火山爆発指数)は5で、噴火規模は雲仙の100倍程度だったと考えられます。

いかに危険な噴火だったかが分かりますね。

この災害が後に教訓として大いに歴史に刻まれることとなります。

なお、この時の噴火の様子は連続写真に収められ、

今でもYouTubeで見ることができます。

スポンサーリンク

フィリピン・ピナツボ山の大噴火

20世紀以降、最も大きな噴火を起こしたのがこのピナツボ山です。

ルソン島の南西部に位置し、普段はほとんど人目に触れないような地味な山だったといいます。

その印象を変えたのが1991年6月。ちょうど雲仙岳噴火と同じ時期にあたります。

ピナツボ山に異変が起き始めたのは1991年3月のこと。

この頃から火山性地震が頻発し、やがて山頂で水蒸気爆発が起きました。

他にも火山性ガスの放出増加などが見られ、大噴火の予測が立つとすぐに避難命令が発令されたのです。

そしてピナツボの大噴火。

噴煙は高度30km以上に達したといいます。

近年の日本でも高度10kmに達する噴火は稀ですから、凄まじいものです。

また、火砕流も半径16kmの範囲に到達しました。

ピナツボの噴火形式は「プリニー式」と呼ばれ、高い噴煙と広大な地域に飛散する火山噴出物が特徴です。

VEIは6で、セントヘレンズの更に10倍の規模でした。

堆積した火山灰は家々を倒壊させ、大規模なラハールを起こしています。

高く舞い上がった火山性物質は全世界へと拡散し、オゾン層の破壊・平均気温の低下に結び付いたといいます。

ピナツボ山自体は激しい火山活動によって元の形を失い、

山頂部に大きなカルデラ湖を作りました。

このようにピナツボの噴火は凄まじいものだったのです。

しかし事前の噴火予測が当たり、避難命令を発動していたおかげで

ピナツボ周辺では6万人もの人命が救われました。

これはセントへレンズの教訓が生かされた大変素晴らしい事例と言えるでしょう。

火山
スポンサーリンク
ご協力よろしくお願いします

この記事良かったと思ったら次の記事を書く励みになりますのでシェアよろしくお願いします。

sin5275をフォローする
関連記事



役に立つ 知識だよ。生活 雑学 情報

コメント

タイトルとURLをコピーしました