破局噴火とは?火山の恵みとは?

火山

火山の不思議 ~破局噴火とは?~

有史以来、未だに起こったことのない破滅的な噴火。

一体どんなものなのでしょうか?

破局噴火とは
読んで字の如くなのですが、地下のマグマが一斉に噴き出し、広大な地域に壊滅的被害を与えるような大噴火のことをいいます。

一般にはVEI(火山爆発指数)が7以上の火山噴火が破局噴火とされ、これは1991年のピナツボ大噴火の10倍以上という規模です。

ここまで大きな噴火となると少しイメージが湧きづらいですよね。

どんな現象が起こるかというと、

まずあまりに巨大な噴火のために「火山が消滅」します。

噴火と聞いてイメージするような山頂からの火柱などではなく、もはや山自体が跡形もなく吹き飛んでしまうのです。

ちなみにこのレベルの大噴火の後には巨大なカルデラが出没します。

破局噴火が起こると周囲は瞬く間に火砕流で焼き尽くされてしまいます。

その範囲は実に数百キロにも及び、人命も文明も全てを焦がし、地形すら容易に変えてしまうほどです。

例えば4万年前の阿蘇山の破局噴火は日本史上最大の災害と言えます。

なぜなら火砕流は九州北部全域に行き渡り、更に海を渡って今の山口県や愛媛県まで焼き尽くしてしまったわけです。

火砕流中の軽石が噴火のエネルギーにより互いにぶつかり合い、その連鎖で結局火山性物質は空中を高速で走ります。つまり、海を越えるのも不思議ではないのです。

また広範囲に火山灰が降り積もり、地球の成層圏には二酸化硫黄に端を発するエアロゾルが漂います。

気候変動によって全世界に夏が来ないことも想定されるほか、

農作物の凶作で食糧危機に陥ることも十分に考えられるでしょう。

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破局噴火はいつ起こるのか?

ひとつ安心して頂きたいのが、

「何の前触れもなく破局噴火することはない」

ということです。

先にも噴火を予測することは難しいと述べましたが、

このレベルの噴火だと話は別で、マグマの過剰供給により土地が数m隆起します。

アメリカのイエローストーンが危ないと噂もされますが、まだ注視するほどの隆起はないため、噴火するのは当分先でしょう。

破局噴火はおよそ6000~1万年に一度、地球のどこかで起こると言われます。

前回の破局噴火は日本の鬼海カルデラ(鹿児島県南方の海底火山)で7300年前に起こっているようです。

ちなみにこの噴火の影響で南九州の縄文文化は消滅、

多くの人々が東方へ逃れたといいます。

それはいいとして、もう破局噴火が起きてもおかしくない年代には入っています。

我々が生きている間にこれが起こる可能性は低いですが、もしその時が来たならば、被害が最小限になるよう祈るしかないでしょう。

ちなみに石黒耀の小説「死都日本」では破局噴火が題材になっています。

霧島山が大噴火し、主人公で火山学者の黒木とパートナーの岩切が駆け回ります。

実は破局噴火という名称も、この小説が由来の造語です。

リアルな描写はたいへんスリリングなので、ぜひ読んでみて下さい!

火山の不思議 ~火山の恵み~

今までは主に火山の噴火、脅威についてお伝えしてきました。

しかし火山は同時に多くの恵みを我々に与えてくれるのです。

火山の美しい風景
噴火の影響で、火山の周辺には特異な風景が残されます。

これを知れば山をひと目見ただけで「火山か否か」判断することができるかもしれません。

1、植生

例えば阿蘇の風景を思い起こしてください。

何となく、草原が広がっているようなイメージはありませんか?

それは正しい認識です。

阿蘇に限らず、多くの火山の周囲には背丈の低い草原が広がっているんです。

これには火山活動で形成された土質が大きく関係しています。

一般に火山性土壌というのは土の一粒一粒が大きく、水分が浸透しやすい土と言われます。

これは根が張りにくく多量の水分を得にくいということなので

大きな木にとっては不利な環境になります。

火山によってできた土は、広大な草原を育みやすいのですね。

2、独立性

山地や山脈に属する山と属さない山があるのですが、このうち属さない山は「独立峰」と呼ばれます。

日本では有名な独立峰の多くを火山が占めています。

土地が隆起してできた山地に比べ、

火山は噴火しているその場所だけが成長して行くからです。

独立峰は一際目立つ存在です。

そして頂上からは360°のパノラマが拝めるので、登ってみるのも良いでしょう。

3、形

成層火山は溶岩が流れ出た影響で裾野が大きく広がっており、全体的に滑らかです。

そして円すい型をしていて美しく纏まった山がたくさんあります。

これに関しては富士山が日本、いや世界の代表例と言えるでしょう。

日本の文化の象徴である、というのも頷けます。

火山の恵み観光地として

火山活動の形成する特殊な風景・環境はたいへん貴重なものです。

国立公園に指定されている場所も多々あります。

是非、火山の知識を増やした上で見て歩きしてみて下さい。

また上でも紹介したように、登山するのも一味違って楽しいものです。

縦走できる山は少ないですが、

その代わり素晴らしい景色が待ってくれているでしょう。

そして、火山の恵みと言えば温泉なしには語れません。

別に火山がない場所でも温泉には入れますが、そういった場所は地下水を温めている場合が殆どで、

火山の周辺ほど温泉成分が恵まれているわけではありません。

絵のような美しい風景の中、ぽかぽかの露天風呂に浸かる。

これこそ火山地帯周辺でなければ味わうことのできない贅沢なのです。

活動が活発化してきている現在、火山に対して警戒心を抱く人が増えつつあります。

しかしながら、日本人は火山とともに歩んできた民族です。

その変え難い恩恵が廃れなければいいですね。

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