冬の風物詩ともなった「サッカー天皇杯」ですが、その正式名称をご存知の方は少ないと思います。
正式名称は、「天皇杯全日本サッカー選手権大会」と言います。
なぜここで正式名称を取り上げたかと言いますと、天皇杯や皇后杯が他の競技でも数多く有るためです。
今回の注目記事は、Jリーグ天皇杯の優勝賞金と過去の優勝チームは?です。
国体の優勝都道府県、バレー、柔道、剣道、弓道、卓球等々数え上げればきりのないほどになります。
多くの人の場合、自分が関係するか又は好きなスポーツのみ関心が有り、単に○○の天皇杯と言ったりしていて、混乱を来しやすいからです。
では、今回ここでは、サッカーの天皇杯に関してその優勝賞金や過去の優勝チームに関することをご紹介したいと思います。
2018年度の天皇杯全日本サッカー選手権大会についての概略
まず、例年は8月より予選を開始し1月1日の元日に決勝戦が行われることが定例になっていましたが、2018年は少し前倒しになって、予選が2018年5月下旬よりスタートしました。
その結果、12月9日(日)に「埼玉スタジアム2002」で開催されました。
すでにご存知の方は多いでしょうが優勝は浦和レッズがベガルタ仙台を1-0で下しています。
この選手権大会は、JリーグのJ1所属の18チーム、J2所属の22チーム、JFL前期優勝チーム、各都道府県代表47チームの全88チームのトーナメント戦で行われます。
このことから、プロ、アマチュアの中での総合的な戦いになるため、日本におけるサッカーチームとしての最高峰とも言える大会になっています。
2019年度の天皇杯全日本サッカー選手権大会についての賞金
タイトルに「賞金」と書きましたが、天皇杯における優勝報酬は「賞金」とは言わず「強化費」という名称で授与されます。
そこで、気になるこの「強化費」、優勝チームには1億円が支給されます。
さらに準優勝チームには5千万円、3位チームには2千万円、ベスト8のチームには各1千万円の「強化費」が支払われます。
この金額は、J1リーグに所属のチームだけで競われる「ルヴァンカップ」と同額の優勝賞金になります。
日本サッカー界に置いては1992年のJリーグ発足によりその歴史が大きく変わり、人気も非常に高くなった時期であることから、1992年以降の歴史を振り返ることにします。
以下は全て1992年以降とお考えください。
過去の歴代優勝チームについては後述しますが、アマチュアチームでこの天皇杯に優勝したチームはありません。
プロのJリーグチームばかりになります。
最も多く優勝しているのが鹿島アントラーズの4回の優勝になります。
さらに今回優勝した浦和レッズは、2005年と2006年に連覇を果たしているチームとなります。
歴代(1992年~)の優勝チームについて
サッカー天皇杯はその名の示すように、2018年で98回目を迎えます。
その歴史の中でサッカー界では1992年にJリーグが発足し、本格的なプロサッカー界が出来上がったという歴史があります。
約30年にも及ぶJリーグと共に現代サッカーは進んできたと言っても良いでしょう。
その結果、サッカー天皇杯も優秀な選手をそろえるサッカーチームが実力通り優勝しています。以下に1992年からの優勝チームを列挙します。
1992年 第72回大会 横浜マリノス
1993年 第73回大会 横浜フリューゲルス
1994年 第74回大会 ベルマーレ平塚
1995年 第75回大会 名古屋グランパス
1996年 第76回大会 ヴェルディ川崎
1997年 第77回大会 鹿島アントラーズ
1998年 第78回大会 横浜フリューゲルス
1999年 第79回大会 名古屋グランパス
2000年 第80回大会 鹿島アントラーズ
2001 年 第81回大会 清水エスパルス
2002年 第82回大会 京都パープルサンガ
2003年 第83回大会 ジュビロ磐田
2004年 第84回大会 東京ヴェルディ1969
2005年 第85回大会 浦和レッズ
2006年 第86回大会 浦和レッズ
2007年 第87回大会 鹿島アントラーズ
2008年 第88回大会 ガンバ大阪
2009年 第89回大会 ガンバ大阪
2010年 第90回大会 鹿島アントラーズ
2011年 第91回大会 FC東京
2012年 第92回大会 柏レイソル
2013年 第93回大会 横浜Fマリノス
2014年 第94回大会 ガンバ大阪
2015年 第95回大会 ガンバ大阪
2016年 第96回大会 鹿島アントラーズ
2017年 第97回大会 セレッソ大阪
2018年 第98回大会 浦和レッズ
2019年 第99回大会 ヴィッセル神戸
以上のように、Jリーグ発足以降全てがJリーグに所属するチームが優勝しています。
それ以前には慶應義塾大学や関西学院大学等の学生サッカーチームも優勝したりしていましたが、そうした学生チームの弱体化というよりも、Jリーグの各クラブチームが戦力を強化してきたことになるのでしょう。
ちなみに、2019年中に予選が開始される第99回大会は、オリンピックイヤーである2020年元日に決勝戦をするという記念すべき回大会になります。
そうした記念すべき大会に関しては既に日程会場が決められていますので、応援してみても良いかもしれません。
第100回全日本サッカー選手権大会 決勝戦
開催日時 2021年1月1日(祝)/元日
会場 東京都国立競技場
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