シェールオイル生産拡大!アメリカトランプ大統領の思惑とは!?

アメリカ

原油の生産量が多い国と言って思い浮かぶ国はどこでしょうか。

ロシアや中東各国のイメージが強いかと思いますが、国際情勢は変化してきています。

2018年の原油生産量は、45年ぶりにアメリカが世界一となりました。

そうなった理由は、アメリカが生産を拡大したシェールオイルにあります。

今回は、世界情勢を変化させるシェールオイルとそれをとりまく現状について紹介したいと思います。

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シェールオイルとは?

まずは、シェールオイルとは何なのか説明したいと思います。

シェール(Shale)は頁岩(けつがん)と呼ばれる岩石のことを指します。

そして頁岩層から採取される天然ガスがシェールガス、原油がシェールオイルになります。

従来それらは掘削することが不可能と言われていました。

しかし2000年代後半ごろから技術の進歩に伴ってコストが削減され、開発が加速します。

シェールガス、シェールオイル生産拡大に伴いアメリカの天然ガス輸入量は減少し、価格が下がりました。

これは「シェール革命」と呼ばれています。

シェールオイルは、コストは年々低下し、現在では1バレル50ドルを下回っても採算がとれるまでになっているとのことです。

2013年に米エネルギー情報局(EIA)は、シェールオイルの世界における埋蔵量が3450億バレルと推定されると発表しました。

シェールオイル埋蔵量は、アメリカが782億バレル(2015年にEIAが上方修正した値)で世界1位、ロシアが758億バレルで2位、中国が322億バレルで3位とされています。

豊富なシェールオイルを有し、シェールオイル生産の拡大しているアメリカですが、その背景には何があるのでしょうか。

シェールオイル生産拡大の理由

トランプ大統領がシェールオイルの生産拡大を推し進める理由はなんでしょうか。

まずアメリカ国内に絞ってみると、2つの理由が挙げられます。

1つめはガソリンの価格です。

有権者、また国内企業にとってガソリンの価格は重要な問題です。

ガソリン価格の上昇はトランプ大統領にとって避けたいことです。

シェールオイルの生産を拡大することで価格は下がり目的を達成することができます。

2つめは雇用の拡大です。

トランプ大統領は、アメリカ第一主義のエネルギー計画(An America First Energy Plan)という政策を掲げています。

この政策において、トランプ政権はシェール革命により何百万人のアメリカ人に雇用と繁栄をもたらすと謳っています。

続く文には、50兆ドル程度と考えられる、未開発のシェールガス、およびシェールオイルを自国民のために活用する、とあります。

2017年に米国勢調査局が発表した貧困率は12.7%となっており、実に4000万人もの人々が貧困に苦しめられていることがわかります。

このような低所得者層の持つ不満を解消する意味合いがあったのではないかと推測されます。

アメリカに左右される原油価格

では次にアメリカの国外との関係も考慮してみます。

するとトランプ大統領の別の思惑が見えてきます。

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冒頭でも述べた通り、アメリカの原油生産量はロシアや中東を抜いて1位となりました。

これまでは原油を輸入してきていましたが、輸出へと転じるのも時間の問題です。

アナリストのダニエル・ヤーギン氏は2020年代前半には、年間を通しても純輸出国になるだろうと述べています。

2017年の原油の輸出入の収支は1100億ドルの赤字となりましたが、シェールオイルの産出が増加することによって、貿易赤字は今後減少していくと考えられています。

2018年12月現在、アメリカの原油生産量の実に70%をシェールオイルが占めています。

国内でのシェールオイル原油生産が増加したため、石油輸出国機構(以下OPEC)からの輸入も減少しています。

シェールオイルコストを低く大量にシェールオイルを生産できるようになったことは、国際的な原油価格の低下という影響をもたらしています。

原油による利益を主としている中東、ロシア等の国々に与える影響は大きいといえます。

サウジアラビアは2016年以降、高い原油価格を求め続けてきましたが、2018年4月にトランプ大統領が価格を下げるよう促しました。

そして2018年9月5日、サウジアラビア原油価格を1バレル70~80ドルの範囲を目標としていると発表します。

トランプ大統領はそれを受けてOPECに対し、人為的な価格の大きな上昇が容認できないと強気に批判しました。

原油価格を上昇させるためにOPECと、ロシア等の非OPEC産油国は2019年1月より協調減産を始めました。

これは6ヶ月間実施される予定で、2019年2月12日にOPECが発表したところによりますと、先月1月の産油量は前月比で2.5%減少したとのことです。

米エネルギー省の発表した長期予測によれば、2027年まで原油生産量を拡大するとのことで、今後産油国との駆け引きは激化することが予想されます。

現状、世界の原油供給量は、アメリカのシェールオイルの産出量に大きく左右されて変化しています。

国家の収益の多くを原油の輸出に頼っている中東の国々にとって、アメリカが主導権を取ることは大きな脅威になっているといえるでしょう。

まとめ

シェールオイル革命、そして生産拡大は原油市場に大きな変化をもたらしました。

今回はシェールオイル生産拡大の理由とトランプ大統領の思惑、そして今後どのように原油市場に変化をもたらすのか気になったためまとめました。

アメリカ トランプ 政治雑学
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