中国の5大AI企業「BATIS]とは

AI

今回注目の記事は、中国における5大AI企業「BATIS」とはです。

皆さんはご存知でしょうか?

中国のAI企業について今や5大企業が名乗りを上げており、中国政府より指定を受けて資源(ヒト、モノ、カネ)が集中化していることを。

すでにアメリカでは「GAFA(ガーファ:Google、Apple、Facebook、Amazonの4社)」が世界を席巻していますが、中国にもそれに似たBATISと言うものが存在します。

そこで、ここではこの5大企業のBATIS(バティスまたはバチスと読みます)をご紹介するとともに、中国におけるAI開発事情もご紹介したいと思います。

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中国の「国家AI戦略実現のためのプラットフォーム」

中国では、2017年12月に「新世代AI産業発展3年行動計画」を発表しました。

その中に、タイトルの「国家AI戦略実現のためのプラットフォーム」として、AI関連領域における中国の最先端企業である5大企業を指定しました。

指定された企業名と領域を列挙します。

(1)百度(Baidu)・・・・・自動運転(スマートカー領域)

(2)アリババ(Alibaba)・・都市開発ブレーン(スマートシティ領域)

(3)テンセント(Tencent)・・・・医療画像認識(ヘルスケア領域)

(4)アイフライテック(Iflytek)・・音声認識領域

(5)センスタイム(Sense Time)・・顔認識領域

以上の(1)~(5)の企業の頭文字を取ってこれら企業の総称として「BATIS」と呼ばれています。

ここで、中国国内AI事情に精通された方々には不思議だと思われないでしょうか?

一般の国際ニュースでも話題になった「Huawei」が入っていません。

5社以外にも中国で有力なAI企業が有りますが、中国政府が一押しする企業としての5社という認識になります。

特に上の5社を見てもその基盤となる半導体メーカーが1社も入っていないことに気づきます。

次に、なぜ中国5大AI企業に半導体メーカーが入っていないのかをご紹介します。

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なぜ、半導体メーカーはBATISに入っていないのか?

まず、中国にAI半導体を作れるメーカーがあるのか?

という疑問を持たれると思います。

世界最大の半導体開発、製造メーカーとしてはクアルコム(Qualcomm:米)が有りますが、その企業と比肩できる企業が有ります。

その名をハイシリコン(HiSilicon)という企業が中国に存在します。

しかしこの会社は、Huaweiの一研究部門が独立してできた企業であり、その開発・製造は全てHuaweiだけの為に行っている企業になります。

ハイシリコンにおいて、絶対原則として半導体を外販しないと言うことになっており、全てHuawei単体の為の企業になっています。

そのため、BATISに入っていないという見方が有ります。

さらに、中国国家とHuaweiとの関係性にもあるようです。

つまり、中国国有企業であるZTEとHuaweiが熾烈な対立を行っており、長らく企業競争を行ってきた経緯があります。

この事が1993年、94年に李鵬首相がHuaweiに対しての敵対的指令として、国務院指令を発布したというほどの関係悪化を招いた事実もあります。

つまり、Huaweiの完全子会社であるハイシリコンは、中国政府が推進する5大AI企業として名を連ねることは無いと言うことになってしまいました。

中国政府と仲の悪いHuaweiがなぜアメリカから敵視される?

最近、カナダでHuaweiの財務最高責任者が逮捕されたという記事が世界を駆け巡りました。

創業社長の娘ということもあり、センセーショナルに報じられたことは未だ記憶に新しい所です。

先ほども書きましたようにHuaweiは中国政府からある意味敵視されている企業にもかかわらず、なぜアメリカが敵視しているのでしょう。

報道レベルでは、インターネット情報が中国国家にHuaweiの機器を通じて収集されてしまうと言うことでした。

しかし、そんな事実はないとHuawei幹部も話している通りだと思われ、結局、米国にとってクアルコムと敵対する、Huawei傘下のハイシリコンをもつぶしてしまいたいと言う意向があったような論調も認められます。

日本での半導体メーカーを駆逐した米国ですが、民主主義のアメリカに合っても、世界を席巻するための国策的企業として半導体メーカーの保護に走っているという見方もできます。

そのため、Huaweiが格好の標的になったと言えるのではないでしょうか。

中国5大AI企業、「センスタイム」の事情

さて、種々の事情の絡む中、ここでご紹介した5大AI企業として5番目に決まったのが「センスタイム」という顔認識に関するAIソフトを開発製造している企業になります。

この企業が5大企業の一角に入ったのは2018年9月になって初めて指名されました。

しかし、このセンスタイムの指名を受ける前年2017年11月には前出の米国クアルコム社から巨額の投資を得てVR技術、AR技術を共同開発しているという状態になっています。

そのセンスタイムがなぜ中国を代表とするAI企業に並び称せられるようになったのか、今後益々目が離せない状況になっています。

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